Subject: [ts-mag:00109] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 101号】 Date: Fri, 30 May 2003 22:09:08 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2003/5/29 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Style,Info,InstallGuide,Summit,FocalMean オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第101号「 共 有 す べ き か、 別 個 に す べ き か . . . 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS みなさんは、ポリゴンやラインなどベクタデータの色づけ情報である スタイルオブジェクトをどこに置いていますか? 一体なんのこと? と思われるかもしれませんが、TNTmips での色づけは、ベクタの場合 「スタイル・オブジェクト」として、ラスタの場合は「カラーパレット・ オブジェクト」として、それぞれのデータの中に情報が保存されていま す。(Support/Maintenance/Project Files... で確認できます) 属性ごとに、色分けする場合などは、メインメニューより Edit/Spatial Data... 機能を使いながら、どの属性にはどの色を割り当てるのか、色 割り当て(ASSIGNED_STYLES)テーブルを作成していきます。 結果、このような好みの色を、ポリゴンごとに与えることができます。 ● だんだん、よくわからない話になってきましたね。 ここで、問題となるのは、その色付けの情報である「スタイル・オブジェ クト」をどこに保存するか?という点です。 といいますのも、TNTmips はオブジェクトという概念で、どこにでも データを格納できますので、ベクタデータとスタイルデータの位置関係 もまた、ひとによって様々です。大きく分けると、このように3つのパ ターンがあります。 (1) サブ・オブジェクトとして埋め込み、個別にスタイル管理 PROJECT1.RVC ━ VECTOR ━ STYLE (2) オブジェクトとして並列に置き、他のデータとスタイルを共有 PROJECT1.RVC ┳ VECTOR ┗ STYLE (3) 別プロジェクトファイルに入れて、他のデータとスタイルを共有 PROJECT1.RVC ━ VECTOR PROJECT2.RVC ━ STYLE 一般的には、(1)の方法を用いますが、複数データの修正などを考えた場 合に、(3)のような形で、スタイルオブジェクトだけを、別のプロジェクト ファイルとして扱う場合があります。 ● ところが、たまにベクタデータを開いていて、突然、「 リンクが外れま したよ!! 」というメッセージに出会うことがあります。 どうやら、リンクしていたはずのスタイルオブジェクトを見失ってしま うのです。 いろいろと調べてみた結果、どうやら、先ほどの3つのパターンのうち、 (2)の状態が、一番問題が発生しやすいことがわかってきました。 (1)から(3)を比較してみますと、 安定 (1) > (3) > (2) 不安定 という具合になります。ですので、大変申し訳ありませんが、できるな らば、ベクタオブジェクトの下に、サブオブジェクトとして保存する方 法が一番良いかと思います。ただ、もちろん、スタイルを共有したいと いう場合も出てくるかと思いますが、その場合は、(2)よりも(3)の方法 をお使いください。 ● では実際にリンクが外れてしまったらどうすればよいのか??? ここからは、経験的な対処策になってしまうのですが、まずこのリンク が外れてしまう現象を調べてみますと、スタイルオブジェクトがなくな ったりするのではなく、ポリゴンなどの要素と属性と色付けのテーブル がそれぞれ関連付けられているリレーショナルデータベースの、どこか が外れてしまったために、起きる症状のようです。 ですので、治す方法としましては、外れてしまったデータベーステーブ ルの関係をもう一度繋ぎなおすしかありません。 ここで、経験的なスタイル復活方法をご紹介します。 [対処A] スタイルオブジェクトを別の場所に移動してから、このウィンドウ で、選択をしなおす。 [対処B] Group Controls ウィンドウのスパナマークより Tools/Controls... を選択して、Object タブの Styles... ボタンでスタイルオブジェクトを 選択しなおす。 [対処C] メインメニューより Support/Maintenance/Recover Project Files 機能を用いて、問題のないデータだけをとりだす。 [対処D] 再度 Recover したデータで Group Controls ウィンドウのスパ ナマークより Tools/Controls... を選択して、Object タブの Styles... ボタンでスタイルオブジェクトを選択しなおす。 [対処E] メインメニューより Edit/Spatial Data... 機能で、再度色の割り 当て(ASSIGNED_STYLES)テーブルを新規作成しましょう。 [対処F] それでも、うまくいかない場合は、ポリゴンなどの各要素と属性 テーブルのリンクそのものに問題があるかもしれません。メインメニュー より Edit/Attributes Databases... 機能で、再度リレーショナルデータ ベースを構築しなおすなどの根本的な対応が必要かもしれません。 以上、きっと何のことか、さっぱりわからないという方が、ほとんどかと 思いますが、まれにこのメッセージに出くわした際に、 (今回は、この画像が何度も登場しますね) そういえば、メルマガで対処策を紹介していたな... と 思い出していただければ幸いです。 今週の過去プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " ラスタのヒストグラムを知りたい... " " 普段は、Display/Spatial Data... [New 2D Group] 機能を用いて、 " Group Controls ウィンドウのスパナマークより Tools/Raster Histo " gram... を選びますが、実はそれ以外の機能からも見ることができます。 " " それは、メンテナンスツールの Info ボタンを利用する方法。 " " メインメニューより Support/Setup/Project File Maintenance... " を選択しまして、ラスタオブジェクトの中を開きまして、HISTOGRAM " サブオブジェクトを選択(黒い枠で囲んだ状態に)します。 " この状態で、左下にあります、Info ボタンを押しますと、選択し " たサブオブジェクトの情報(今回の場合は、ヒストグラム)が表示され " ます。 " " ヒストグラムに限らず、様々なオブジェクトやサブオブジェクトの " 情報が見れますので、是非覗いてみてください。 " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = ver6.8 用インストールガイド(for Win)ができました【ドキュメント】 = http://www.opengis.co.jp/htm/win_inst/mips68_install_guide.pdf = [2.7MB] = = ver6.8 用インストールガイド(for MacOSX)ができました【ドキュメント】 = http://www.opengis.co.jp/htm/mac_inst/mips68OSX_install_guide.pdf = [3.9MB] = = 接峰面作成 SML の 解説【基本操作】 = http://www.opengis.co.jp/htm/basic/summit.htm = = 接峰面生成 SML を提供していただきました 【スクリプト言語 SML解説】 = http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? FocalMean 関数と Spatial Filter の四捨五入バグが修正されました!! ??? ??? TNTmips ver6.7patch と ver6.8 では、ラスタデータに窓領域を充 ??? てて、平均値等を求める「空間フィルタ」処理で、160.5 を 160 と ??? 四捨五入の判断が一部間違えておりました(160.6 はちゃんと 161 ??? になるのですが)。このような 0.5 ちょうどの数値で、四捨五入処 ??? 理が正しく行われるようになりますのが、TNTmips ver6.8 の 2003 ??? 年5月21日付けパッチ以降となります。 ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/ ??? ??? 大変お手数ですが、この四捨五入処理を正確に実行したい場合は、 ??? TNTmips ver6.8 PV(21May03) を充てていただくか、出力結果を、 ??? 浮動小数点(Float)として出力してください。 ??? ??? 御迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ ~ ユーザーさまより、ver6.8 から採用されました、All in One パッチ ~ ファイルのサイズが大きくてダウンロードに失敗したとのご報告と、 ~ パッチを充てる際の注意点をコメントいただきました。 ~ ~ 今までのパッチ作業が楽になった分、ファイルサイズと、インストー ~ ル先の自動設定で、カスタマイズはしにくくなっております。 ~ ~ お手数ですが、1度ダウンロードに失敗しましても、もう一度だけ、 ~ チャレンジしていただけますでしょうか。 ~ それでもだめであれば、弊社へご連絡ください。何か対策を考えます。 ~ ~ ~ また、もし ver6.8 の CD 版と、パッチ版を両方を利用する場合は、 ~ ほとんどユーザーさまからの引用ですが.. ~ ~ (1) CD-ROM からデフォルトの C:\Program Files\MicroImages\TNT_68\ ~ へインストール。 ~ ~ (2) C:\Program Files\MicroImages\TNT_68CD\ というフォルダを作り ~ (1)のフォルダ以下を丸ごとコピー。 ~ ~ (3)All in One Patch を充てる(更新されるのは,\TNT_68\の中身) ~ ~ という方法で、ご対応ください。よろしくお願いいたします。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 [[[ ユーザー登録を忘れていませんか? ]]] ようやく、TNTmips ver6.8 がリリースされました!! インストール CD-ROM が届きますのは、既にバージョンアップ契約をされ ている方が対象となりますが、実際の CD-ROM や資料などは、米国マイク ロイメージ社より直接みなさんのお手元に届きます。 しかし、TNTmips 購入時の箱の中にあります、ユーザ登録用紙を用いて 登録されていない場合、お手元には届きませんのでご注意ください。 尚、ユーザー登録用紙はこちらからダウンロードできます。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/register.htm ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ ・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別) ・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別) ・年間テクニカルサポート 90,000円(税別) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも電話/電子メール/FAX で対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================