Subject: [ts-mag:00108] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 100号】
    Date: Fri, 23 May 2003 20:21:43 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2003/5/23
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Profile,AutoBackup,Summit,Search,3DView


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第100号「   断  面  図  を  極  め  る  ! !   」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS





突然、愛用していたモノが壊れたとき、どうしますか?

電化製品が壊れてしまった後の楽しみは、
なんといっても分解することではないでしょうか。

普段はボタン操作しかしないために、内部の構造などは意識せずに使用
していますが、ひとたび動かなくなり、その役目を終えてしまったもの
を、そのまま廃棄するにはしのびなく、いったいどんな内部構造をして
いるものかと、興味本位でバラバラにしてしまいますね。そして、予想
もしない構造に出会うと、結構感動するものです。


とくに、立体的に物を捕らえる作業というものは、案外大変で、むしろ
ばっさりと断面をとり、2次元的に考えたほうが、すんなりと頭の中に
入ってくる場合があります。


●


同じように、空間情報としての GIS データも、必要に応じてはその面的
な情報をばっさりと切り、2次元的に捕らえることで、必要な情報をう
まく抽出できる場合があります。

そこで、今週は、TNTmips を使って、断面図を作成する機能について、
さまざまなテクニックをご紹介いたします。





【任意の場所を切ってみる】

▽まずは、対象とする標高データや衛星画像、または NDVI などの計算結
果ラスタを Display/Spatial Data... [New 2D Group] 機能を使いまして、
表示します。




▽次に、Group View ウィンドウのメニューより Tool/GeoToolbox を選
択します。

▽現れました GeoToolbox ウィンドウの上にずらっと並んでいます、ボタ
ンの中から、Ruler もしくは Line ボタンを押し込みます。




▽再び Group View ウィンドウに戻りまして、画像上にお好きなラインを
引きます。




▽今度は、GeoToolbox ウィンドウに戻りまして、右上にあります、Open
Profile View ボタン  をクリックします。



■これで、入力しましたラインの断面が描かれます。







【テキストとして出力する】

▽断面図を表示している状態で、Profile ウィンドウメニューより File
Save... を選択します。




▽テキストファイルを保存したいフォルダ(ディレクトリ)まで移動しま
して右上の New File ボタンをクリックします。




▽保存ファイル名を入力します。

■MS-EXCEL など、表計算ソフトへ取り込むことで、自由に断面データを
利用することが出来ます。










【CAD として保存する】

▽ラインを入力した状態で Group View ウィンドウへ戻りまして、表示
上緑色で表現されています、ラインの上で右クリックします。

▽メニューが現れますが、その中の Add to Sketch メニューを選択しま
す。




▽保存する CAD データの場所を聞いてきますので、お好きなフォルダ(デ
ィレクトリ)へ移動します。

▽右上の New File ボタンや、New Object ボタンを押しまして、保存す
る CAD データ名を入力します。

▽これで、入力しましたラインが CAD データとして保存されました。
必要であれば、新たなラインを描きまして、右クリックメニューの作業
を繰り返します。

■あとは、三次元表示機能(Display/Spatial data... [New 3D Group])
にて、ラスタを Surface として表示した状態で、保存しました CAD デ
ータを乗っけますと、このように、三次元断面が好きな角度で表示でき
ます。

斜めから見ますと...







真横から見ますと...










【ベクタも一緒に切ってみる】

いままでご紹介した方法は、ラスタとしての断面図作成方法でしたが、
今度は、ベクタの断面も作成してみましょう。例えば DEM(標高ラスタ)
と地質図の組み合わせで、簡単に断面図が作成できます。

▽メインメニューに戻りまして、Display/Spatial Data... [New 2D Group]
機能を立ち上げます。

▽Group Controls ウィンドウにて、まずは Add Surface ボタンより、
標高ラスタを Surface として読み込みます。

▽次に同じく Group Controls ウィンドウにて Add Vector ボタンより、
地質ベクタデータを読み込みます。

▽断面をとる場所を指定するために、再度、Group View ウインドウの
メニューより Tool/GeoToolbox を選択します。

▽現れました GeoToolbox ウィンドウの上にずらっと並んでいます、ボタ
ンの中から、Ruler もしくは Line ボタンを押し込みます。




▽再び Group View ウィンドウに戻りまして、画像上にお好きなラインを
引きます。

▽またもや GeoToolbox ウィンドウに戻りまして、右上端の Generate
Cross-Section... ボタンをクリックします。

▽断面データはベクタデータとして出力されますので、その保存先を
New File ボタンと New Object ボタンを使いまして、入力します。

■出来上がりました、ベクタデータの断面は、ポリゴンの境界がそのまま
真下へ落ちていますので、Edit/Spatial Data... 機能を使いまして、お
好きな角度へ調整ください。この点につきましては、どうしても手作業が
必要になってしまいます。


大まかな作業の流れは、こちらのサイトもご参照ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/crosec.htm




いかがでしょうか、だんだん、GIS データを見るたびに、
断面を作りたくなってきませんか?

複数ラスタを一度に切ることだってできますよ。
ためらわず、ばっさりと!!






今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" ver6.8 から追加された、新機能でのプチテクニックをひとつ...
"
" GIS データを作成する Edit/Spatial Data... 機能に、データ復活機
" 能がつきました。
"  万が一、作業途中で、プロセスが強制終了してしまった場合でも、
" 作業していたところまで、戻れるようになっています。データ入力を
" していますと、ついつい夢中になってデータの保存を忘れてしまいま
" すね。そういうときに限って、突然不慮のトラブルで強制終了なんて
" ことがあります。
"  そんなときも、ver6.8 であれば、再び Edit/Spatial Data... 機能
" を立ち上げるだけでなくなったはずのデータが読み出されたりします。
"
"
" ただ、随時データを保存する作業が、本来の作業を重くするなんて
" こともあるかもしれません。使用しているマシンの性能如何では、
" この自動バックアップ機能をオフにしたくなる場合もあります。そん
" なわけで、このデータ復活機能をあえて外す場合は、
"
" ▼メインメニューより Edit/Spatial Data... を実行します。
" ▼Spatial Data Editor ウィンドウのメニューより、
"  Setup/Preferences... を選択します。
" ▼Backup タブへ移動します。
" ▼Enable Automatic Backups チェックをオフにします。
" ▼Apply ボタンを押して、念のためSpatial Data Editor ウィンドウを閉じます。
" ■再度、メインメニューより Edit/Spatial Data... を実行します。
"
" とはいうものの、よほどのことがない限り、この機能は外さないで
" くださいね。念には念を入れ、普段からバックアップを忘れずに...
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 接峰面作成 SML を提供していただきました【スクリプト言語 SML 解説】
= http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm
=
= キーワードを更新しました 【OpenGIS 検索システム】
= http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
???
???
??? ver6.8 にて、三次元鳥瞰図を作成する Display/Spatial data...
??? [New 3D Group] 機能での表現(レンダリング)手法が3種類選べる
??? ようになりました。
???
??? Group Controls ウィンドウの Surface レイヤ設定であるスパナマー
??? クより Tools/Controls... を使いまして、Surface Layer Controls
??? ウィンドウを開きますと、その3種類の Rendaring Mode を選ぶこ
??? とができます。
???
??? Dense Triangulation
??? Ray Casting
??? Sparse Triangulation
???
???
??? しかし、現在のところ、複数レイヤを重ねての、半透明処理につい
??? ては、Ray Casting 手法のみが対応しているようでして、残りの2
??? つの手法では、一番上のレイヤのみが描画されてしまいます。
???
??? 現在、マイクロイメージ社へ修正依頼をしておりますが、より複雑
??? な表現を行いたい場合は、お手数ですが、Ray Casting の手法を
??? お選びください。
???
??? 問題が修正され次第、またメルマガにてご報告させていただきます。
??? よろしくお願いいたします。
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






[[[ ユーザー登録を忘れていませんか? ]]]

ようやく、TNTmips ver6.8 がリリースされました!!

インストール CD-ROM が届きますのは、既にバージョンアップ契約をされ
ている方が対象となりますが、実際の CD-ROM や資料などは、米国マイク
ロイメージ社より直接みなさんのお手元に届きます。
 しかし、TNTmips 購入時の箱の中にあります、ユーザ登録用紙を用いて
登録されていない場合、お手元には届きませんのでご注意ください。

尚、ユーザー登録用紙はこちらからダウンロードできます。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/register.htm






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその9:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその10:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================