Subject: [ts-mag:00079] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 73号】
    Date: Mon, 11 Nov 2002 09:14:39 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2002/11/8
Keywords: OpenGIS,TNTmips,2D-V to 3D-V,GeoToolbox,contour2poly,DLG


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第73号「 高 さ 情 報 を D E M か ら 吸 い 取 る !! 」
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                       株式会社 オープンGIS




金曜日の配信に間に合わず、大変失礼いたしました。

山の中で3日間、GPS と 気象機器等を使いながらデータ収集を
行ってきました。


詳しい内容は、次回のメルマガにて報告させていだたきます。


●


さて、GPS と言えば、衛星からの信号により、自分の現在地を知るための
道具です。

通常は、緯度・経度・高さが記録され、ラインデータやポイントデータと
して GIS に取り込むと、さまざまなデータの上に、自分の移動経路が
プロットされます。


最近は、精度をわざと落とす SA 信号もはずされ、GPS レシーバ1台だけ
で計測するシングル測位でも、水平方向でおおよそ 20m 以内にはプロット
されるようになりました。

でも、GPS から得られる高さ情報は、実はそれほど精度の良いものではあ
りません。むしろ、高度の情報に関しては、気圧高度計による測定のほう
が正確であるため、最近の GPS レシーバの中には、気圧高度計が内蔵さ
れているものもあります。


気圧高度計の機能はないけれども、正確な標高情報を取得したい!!

そんなとき、TNTmips では、標高ラスタデータ(DEM) から高さ情報を吸い
取るという方法があります。


●


あらかじめ、GPS から取得した緯度経度情報を使って、移動経路ベクタ
データを作成しておきます。このとき、高さ情報は使わずに、水平方向
のみにしておきましょう。




標高転写の機能は、メインメニューより
Process/Convert/2D Vector to 3D Vector... を選択します。

すると、2D Vector to 3D Vector Conversion ウィンドウが現れますので
Input Vector には GPS の経路ベクタを、Reference Raster には 標高
データ(DEM) を指定しましょう。

あとは Run ボタンを押して出力先を指定すると、標高転写処理が実行さ
れます。

ラインの中間点(Vertex)ごとに、その真下の標高値を読み取り、Z 値とし
て置き換えていきます。


標高転写前(青いライン)と標高転写後(黄色いライン)を比較してみると
このように、黄色いラインだけは、平面的にぴったり張り付かず、本来
の高さの位置にプロットされているのがわかると思います。




これで、2次元情報しかないラインデータに、標高値を与えることが出来
ました。


●


もちろん、必ずしも標高データに限定する必要はありません。

温度分布や、土地利用など、さまざまなラスタと GPS による経路データ
を組み合わせて、ルート上の情報を抽出する処理に応用できます。


「 2D Vector to 3D Vector 」という表現ですと、あまりイメージが湧き
ませんが、「ラスタからベクタへ高さを転写する」というと、納得できる
のではないでしょうか。








今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" データを表示しながら、座標の直接手入力で、
" ポイントをプロットしたい...
"
" そんなときは Group View ウィンドウの GeoToolbox ボタンをクリック
" しましょう。
"
"
" ▽まず、上のほうに横一列ずらっと並んでいるボタンの中から、Point
"  ボタンを押し込みます。
"
" ▽次に、Manual タブへ移動して、Latitude: 欄、Longitude: 欄へ
"  座標値を入力しましょう。
"
" ■数値を入力すると、Group View ウィンドウに、緑色のターゲット
"  マークが現れます。
"
"
" 入力したポイントを記録したり、テキストファイルとして出力するこ
" ともできますが、詳しいテクニックはまたこのコーナーでご紹介しま
" す。
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 第71号メルマガにてご紹介しました、等値線-ポリゴン属性転写 SML
= の最新バージョン解説ページが出きました【TNTmips の基本操作】
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/contour2poly.htm
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
???
??? DLG 形式のベクタデータをインポート時に、
??? 最後のポリゴン属性が抜け落ちるバグが見つかりました。
???
??? TNTmips ver6.6/6.7 をお使いの方は、大変お手数ですが、
??? ver6.5 以前の TNTmips にて DLG データのインポートを
??? お願いいたします。
???
??? 米国マイクロイメージ社には、修正要求をいたしましたので、
??? 情報が入り次第、ご報告いたします。
???
??? ご迷惑をおかけいたしますが、
??? 何卒、よろしくお願いいたします。
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
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~ 今週はとくにありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
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 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
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 多くの方に利用されています。





☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆

いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。
同時に、年間バージョンアップ契約も、140,000円で2回分となりました。

前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます
が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。

また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが
ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。

新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。


わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■

最近の円高に合わせまして、料金を改定を行いました。

今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算へ変更いたしました。


例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、

旧価格 900,000円 から 新価格 840,000円 となります。


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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ユーザーさまのみを対象としております。

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学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
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よろしくお願いいたします。




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