Subject: [ts-mag:00068] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 62号】 Date: Fri, 23 Aug 2002 10:00:32 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/8/23 Keywords: OpenGIS,TNTmips,MacOSX,Bench Mark,Kill,OroborOSX, オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第62号「 ど れ だ け 速 く な っ た ? OS X バ ー ジ ョ ン 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS いつも、話題の中心が Windows ばかりでつまらないぞ!! と思われているマックユーザーの皆さま、お待たせしました。 今週は、いかに MacOSX 版 TNTmips が速くなったのかについて熱く熱く、 語ってみたいと思います。 といいますのも、今までマックユーザーの方は同じクロック数の Windows マシンと比較すると、TNTmips の動作が非常に遅く、また複数処理を同時 に行うこともできないといった点で、苦労されてきたと思います。 しかし、現状では Mac OS で唯一動作する商用 GIS アプリケーションと して、ときには USB キーを差し替えながら Windows も使いつつ、メイン はマックで... と多くのマックユーザーさまに TNTmips を使っていただ いておりました。 そして、TNTmips ver6.7 のリリース。 今回より、正式に MacOSX ネイティブ対応という形で、TNTmips Mac 版も 大幅にその動作状況が変わりました。 どう変わったか... ヒトコトで言うと、「かなり使いやすくなった」のです。 動作も速くなりましたし、複数処理も実行できます。 またオシャレな Aqua ウィンドウですので、見栄えもそこそこ... :-) ● ただ、言葉だけで説明してもなかなか信じてもらえませんので、ベンチ マーク・テストを行って、どの程度速くなったのか、動作速度を検証し てみました。 用いたベンチマークSML はこちらからダウンロードもできます。 http://www.opengis.co.jp/sml/BENCHMRK.SML このテストを行うと、様々な計算や表示を行って、その処理に費やした 時間を記録してくれます。 できる限り、動作環境を合わせようと、MacOSX, Windows のテストは、 800MHz の CPU として比較しましたが、MacOS9 だけは、スペックが下の もの(G3 の 350MHz)ですので、その辺りは適当に差し引いて、結果をご覧 下さいね。 ● では、前置きが長くなってしまいましたが、早速結果を見てみましょう。 括弧()で囲まれている数値は、Windows 版の速度を1とした場合の 「相対処理時間」を意味します。特徴的な数値は【 】で囲ってみました。 まずは、MacOS9 の TNTmips では... ------------------------[実行環境]------------------------ ■PowerPC G3 350MHz ★MacOS 9.2.2 ▲TNTmips ver6.6 ◆画面解像度: 1280x1004 = 1.3M ピクセル ---------------------------------------------------------- 素数計算: 15 秒(3.0) 円周率計算: 8 秒(2.0) 画像分類: 26 秒(2.9) HD 書き込み: 14 秒(2.8) HD 読み込み: 12 秒(1.3) スクリーン表示: 23 秒【5.8】 ボタン描画: 8 秒【8.0】 画像表示: 28 秒【9.3】 ベクタ表示: 29 秒(4.8) ---------------------------------------------------------- 合計: 163 秒(3.5) 演算速度はそれほど低くはないけれども、 画面表示能力が圧倒的に弱いのがよくわかります。 画像表示速度は、Winodws の約1/10。これは確かに遅いですね。 さあ、続いて、期待の MacOSX です。 ------------------------[実行環境]------------------------ ■PowerPC G4 800MHz ★MacOSX 10.1.5 ▲TNTmips ver6.7 ◆画面解像度: 1024x747 = 0.8M ピクセル ---------------------------------------------------------- 素数計算: 34 秒【6.8】 円周率計算: 22 秒【5.5】 画像分類: 11 秒【1.2】 HD 書き込み: 9 秒(1.8) HD 読み込み: 13 秒(1.4) スクリーン表示: 5 秒【1.3】 ボタン描画: 3 秒(3.0) 画像表示: 7 秒(2.3) ベクタ表示: 22 秒(3.7) ---------------------------------------------------------- 合計: 126 秒(2.7) 思ったほど、演算速度が出ていないですが、圧倒的に速くなったのはスク リーン表示。Windows よりは少し時間がかかってはおりますが、その差 なんと1秒。もう、誤差の範囲でしょう。 画像表示もなかなかいい数値がでています。 実際の作業に効いてくるのは、こういった表示速度がいかに速く処理され るかどうかという点にかかってきますので、この数値はかなり期待させま すね。 最後に、同じクロック数の Windows は... ------------------------[実行環境]------------------------ ■PentiumIII 800MHz ★WindowsXP pro ▲TNTmips ver6.7 ◆画面解像度: 1280x968 = 1.2M ピクセル ---------------------------------------------------------- 素数計算: 5 秒(1) 円周率計算: 4 秒(1) 画像分類: 9 秒(1) HD 書き込み: 5 秒(1) HD 読み込み: 9 秒(1) スクリーン表示: 4 秒(1) ボタン描画: 1 秒(1) 画像表示: 3 秒(1) ベクタ表示: 6 秒(1) ---------------------------------------------------------- 合計: 46 秒(1) やっぱり速いですね。とくにすべて一桁台の値がすごい。 いくら OSX 版が速くなったとはいえ、まだまだ単なる数値の比較では、 全体的に Windows 版に分があります。 しかし、少なくとも表示に関しては、Windows にも引けをとらないスピード になっていますし、シェルやスクリプト言語などとの連携は、Windows に はない魅力です。 今までは、TNTmips の操作性に多少目をつぶりながら、マックで作業をさ れてきたユーザーさまも多いと思いますが、OSX 版はもう目をつぶること がなくなったと言い切れるのではないでしょうか。 ● まとめますと Mac OSX 版 TNTmips は、操作性に関してようやく Windows 版 に追いつきつつあるということがわかりました。 しかし、同クロックで比較すると、全体的にまだ演算能力は Windows 版 に分がありますし、価格的なメリットも Windows が上ではあります。 Windows を選ぶか、Macintosh を選ぶか、好みは分かれますが、 良い意味で、Windows 版 TNTmips と MacOSX 版 TNTmips が競い合って いけば、より使いやすいソフトウェアとして進化していけるのではない かと思っております。 ところで PowerMacG4 のデュアルプロセッサは どのくらいの速度が出るのかなぁ??? みなさんのご自慢マシン・ベンチマーク報告もお待ちしております(笑)。 今週のプチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " 作業中にフリーズして、ウィンドウが動かなくなってしまった... " " そんなときは、青の背景で右クリックをして、Operation メニューを " 表示します。その中にある、Kill Process さらに Kill A Process " を選択すると、マウスカーソルがドクロマークに変わりますので、 " 閉じたいウィンドウの上へドクロを移動してクリックしましょう。 " " これで、フリーズしたウィンドウを閉じる事ができます。 " " ただ、あまり頻繁には利用したくありませんね。 " """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" New Things 最新情報 ================================================================= = = 来週こそは、新しいページを作ります!! = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? 最新版の MacOS10.2(Jaguar) では、TNTmips がちゃんと動くの? ??? ??? ??? マイクロイメージ社によると、 ??? ver6.7 の CD-ROM に含まれている X-Window マネージャ OroborOSX ??? では不具合が生じることを確認しているそうです。 ??? ??? その場合は、http://oroborosx.sourceforge.net/ サイトへアクセス ??? して、最新版の OroborOSX をダウンロードしてください。 ??? ??? 既に修正版は完成しているそうですが、CD-ROM のマスタリングには ??? 間に合わなかったようです。 ??? ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 最新版 ver6.7 が届いているのかどうか、メーリングリスト内で情報 ~ 交換がされております。 ~ 今のところ、まだお手元に届いていないようですが、おそらく来週あ ~ たりには届くと思われます。もう少々お待ちください。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■ 最近の円高に合わせまして、料金を改定を行いました。 今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、 1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算で行っておりましたが、 1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算へ変更いたしました。 例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、 旧価格 900,000円 から 新価格 840,000円 となります。 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================