Subject: [ts-mag:00062] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 57号】
Date: Fri, 19 Jul 2002 10:00:05 +0900
From: Taichi FURUHASHI
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2002/7/19
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Transparent,Encording,Color Merge,Field
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
第57号「 透 明 処 理 で 表 現 力 ア ッ プ ! ! 」
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株式会社 オープンGIS
GIS は重ねてこそ意味がある!!
なんてセリフをよく耳にしますが、
ヒトコトで「重ねる」といいましても、その重なり具合を表現するには
いろいろな方法があります。
絵として表現するか、数値として表現するか...
２次元か３次元か...
ラスタなのか、ベクタなのか、もしくはすべてを使ってか...
それぞれに応じて、使用する機能も異なってきますので、TNTmips もバン
ド間演算や、オーバーレイ、串刺し演算、ViewInView、三次元表示、ムー
ビー等々、様々な機能は持っていますが、これだけあると逆に悩んでしま
います。
どれにしようか、考え込んでしまったら、まずすぐにできる簡単なテク
ニックとして、「透明処理」という方法があります。
ＯＨＰシートに各データを書き込んで、それを重ねて透かすことを想像し
てください。こうすることで、上に重なった情報も、下にある情報も両方
を読み取ることができますので、直感的でわかりやすいのです。
さて、では「透明化」ってどうやるの？
という話ですが大きく分けると２種類の方法があります。
「ラスタの透明化」と「ベクタ/CAD/TIN の透明化」です。
それでは、具体的にデータを表示した際の「透明化」について
ご紹介していきましょう。
TNTmips の メインメニューより Display/Spatial Data.../New 2D Group
を選択すると、さまざまな GIS データ表示が可能ですが、その色を調整
するには、Group Controls ウィンドウ側で設定します。
●ラスタの透明化
ラスタの透明化には、さらに「ラスタ全体を透明化」する一番簡単な方法
と、「特定の色だけを透明化」する、ちょっと面倒な方法の２種類があり
ます。
・ラスタ全体を透明化
・特定の色だけを透明化
それぞれについてご紹介します。
▽まず、「ラスタ全体を透明化」する方法ですが、透明化したいラスタ
レイヤ(Group Controls ウィンドウ内で１行１行に相当するものがレ
イヤです)をアクティブ(左端の Select ボタンが赤くなっている状態)
にします。
▽次に、メニューより Layer/Controls... を選択します。
▽現れた Raster Layer Controls ウィンドウの Options タブを開いて、
上から２行目にある Transparency の値を 0 〜 100 の幅で入力します。
0 が不透明。 100 が完全に透明という意味です。
▽これで ＯＫ ボタンをクリックすれば、パッと View ウィンドウが再
描画されて、下のラスタも透けて見えてきますね。
▽さて次に「特定の色だけを透明化」する方法ですが、まずはターゲット
となるラスタレイヤの Tools マーク(Group Controls ウィンドウのス
パナと横線マーク [T三] ←こんなの)をクリックします。
▽するとメニューが現れますので、下のほうにある Edit Colors... を
選択しましょう。
▽Color Palette Editor ウィンドウが出てきましたね。真ん中にはラス
タの色を示す 255個のマス目パレットが並んでいます。
▽このマス目のうち、透明化したいマスをクリックして×印に変えた後で
右側にある Transparency の数値を入力すると、特定の色だけが透明化
できるのです。
▽設定できましたら View ウィンドウへ移って、左上端の Redraw ウィン
ドウを押すと、パレットの情報が View ウィンドウへ伝わります。
いかがですか。案外簡単だったのではないでしょうか。
さてさて、次は ベクタ/CAD/TIN の透明化テクニックに移りましょう。
●ベクタ/CAD/TIN の透明化
出だしから申し訳ないのですが、こちらは、残念ながら全体を一括して
透明化する機能はありません。その代わりに、各色ごとのポリゴンスタ
イルに対して透明化の設定を行うことはできます。
つまり、すべてのポリゴンやトライアングルを１色で塗りつぶすのであ
れば、見かけ上全体を透明化しているように見せることは可能なのです。
ではわかりやすいよう、具体的な作業方法をご紹介しましょう。
▽まずラスタの場合と同様に、透明化をしたいレイヤをアクティブ(左端
の Select ボタンが赤くなっている状態)にします。
▽Group Controls ウィンドウのメニューより Layer/Controls... を選択
します。ここまではラスタの場合と同じですね。
▽*** Layer Controls ウィンドウが現れましたら、CAD の場合はそのま
ま、ポリゴンの場合は Polygons タブへ、TIN の場合は Triangles タブ
へ移動します。
▽Select/Selection:欄を All、 Style:欄を All Same に切り替えます。
▽さらに Style:欄の右にある Specify... ボタンをクリックしましょう。
▽すると、Polygon Style Editor ウィンドウが現れます(CAD の場合は上
にある Polygon ボタンを押し込んでくださいね)。
▽ウィンドウは上下に大きく分かれています。上側が「境界線の設定」
下側が「塗りつぶしの設定」。つまり、下側の Fill Type:欄 を Solid
にして好きな色を指定後、Transparency:欄を 0 〜 100 の幅で入力す
れば、設定が完了というわけです。
▽あとは、ＯＫボタンを押していけば、View ウィンドウ内の塗りつぶしが
透明化されます。
▽なぜか、塗りつぶしがされない...という場合は、おそらく *** Layer
Controls ウィンドウの Polygons タブや Triangles タブ下にある
Filling 設定が Disable になっている可能性がありますのでここを切
り替えてください。
今回はわかりやすいようにすべてのポリゴンを１色で塗りつぶしましたが、
もちろん属性に合わせて色を変えることもできますし、その透明化も可能
です。ただ面倒なのは、それぞれの色ごとに、透明化の設定をしなければ
ならないということです。
なにはともあれ、透明化を行うことによって、のっぺりとした画像から、
よりテクスチャの細かい画像へと表現力を深めたりと、その見栄えはぐ
ぐっと上昇します。
何気ないポリゴンデータの裏側に、DEM の陰影図や空中写真画像をすっと
差し込んでみるというのはいかがでしょうか？
ちょっとしたことですが、意外にあなどれませんよ。
今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 単なる表示だけではなくて、
" 画像データとして透明化した状態を保存したい。
"
" そんなときは、メインメニューより
" Process/Raster/Combine/Color Merge... を選択してください。
"
" その名も Color Merge ウィンドウが現れますので、メニューより
" Layer/Add/... を選択して、シングルラスタや RGB バンドラスタを
" 選択して重ねたいラスタを順に指定していきます。
"
" あとは、それぞれ Transparency のバーを調整してから
" File/Run... を選択すれば実行されます。
"
" 透明度の具合は、プレビュー機能がありませんので、
" 一度 Display 機能で確認してから行ってくださいね。
"
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
New Things 最新情報
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=
= TNTmips 総合メニュー解説【オープンGIS Flash サイト】
= 
http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm
=
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バグ・トラブル情報
???
???
??? TNTmips ver6.6 にて 日本語テーブルをお使いの方で
??? 日本語のレコードだけがなぜか表示されない...
???
??? ちゃんと、テーブルの設定を Shift-JIS にしているのに...
???
??? しかも、Windows2000 のマシンだけ...
???
??? という不可思議な現象に出会った場合、一度 EUC に変更してから
??? 再度 Shift-JIS に変更すると正しく表示される場合があります。
???
??? 但し、途中で一度、プログラム(TNTDISP)が落ちるかもしれませんので
??? 再度データをオープンするときは unlock 処理が必要です。
???
??? Unlock については、こちらをご覧ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/basic/lock.htm
???
???
???
今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ ver6.7 の新機能について情報を提供いたしました。
~ テクニカルサポートユーザさま向けの案内も、このメルマガと一緒に
~ お送りいたします。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メーリングリストに参加されたい方は、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
ユーザーさまの間での情報交換の場として
多くの方に利用されています。
☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年２回 と な り ま し た ☆☆☆
いままでの年３回バージョンアップから年２回に変更されました。
同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で２回分となりました。
前倒しで購入されていた分に関しましては、３回としてカウントされます
が、今後申し込まれた方は、２回分としてカウントされます。
また、今まで新規購入の際に１回分のフリーアップグレード・サービスが
ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。
新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。
わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
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■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■
最近の円高に合わせまして、料金を改定を行いました。
今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
１ドル ＝ 150円(130円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
１ドル ＝ 140円(120円 + 20円) 換算へ変更いたしました。
例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、
旧価格 900,000円 から 新価格 840,000円 となります。
普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。
わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。
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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。
基本的には、登録アカウント１つに対して
１ユーザーを配信対象としておりますが、
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ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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１アカウントに対して合計３名以上の配信は行いません。
学生さん２名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で１人に決めてください。
また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
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テクニカル・サポート活用案内
>サービスその１：緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその２：TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその３：対応は最優先で行います。
>サービスその４：専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその５：電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
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>サービスその７：展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその８：サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその９：現在計画中です...
「これで年間９万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
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