Subject: [ts-mag:00034] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 31号】
    Date: Fri, 18 Jan 2002 10:00:07 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2002/1/18
Keywords: OpenGIS,TNTmips,POLYSTATS,LINESTATS,Ctrl+E,SML List,JGD


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第31号「 P O L Y S T A T S と L I N E S T A T S の キ ホ ン 」
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                       株式会社 オープンGIS



いきなり横文字を並べて、なんだろう???

と思われるかもしれませんが、今回はこの単語を覚えていただきたくて
無理やりタイトルに入れてみました。しつこいと思われるかもしれませ
んがもう一度、

「POLYSTATS」と「LINESTATS」、この名前です。


読み方ですか...そうですね、無意識のうちに「ポリ・スタッツ」とか、
「ライン・スタッツ」と呼んでいますが、元々の意味はそれぞれ

「Standard Vector polygon attributes:標準ベクタ・ポリゴン属性」
「Standard Vector line attributes:標準ベクタ・ライン属性」

という意味になります。



標準的な属性...? 例えばそれはポリゴンの面積やラインの長さなど、
ベクターオブジェクトのラインやポリゴンで頻繁に使用する値に関しては
標準的な属性値として TNTmips がほぼ自動的に計算を行い、専用のテー
ブル内に出力してくれます。

この面積や長さの基本的な情報を含んだ属性テーブルが「POLYSTATS」であ
り「LINESTATS」なのです。



勘の良い方は気づかれたかもしれませんが、実は「ほぼ自動的に計算」と
いう表現には意味があります。言い換えれば「自動的に計算しない場合も
ある」と解釈することも...

そうなんです。

Spatial Data Editor( メインメニューより Edit/Spatial Data... )でラ
インやポリゴンを作成していても、リアルタイムに面積計算や長さ計算を
行ってはくれません。GIS のベクタとして、トポロジ(位相関係)を更新し
たり、標準ベクタ属性の作成を意図的に行わなければならないのです。

おそらく毎回更新すると処理が重くなってしまうために、このような設定
になっていると思うのですが、とにかくそんなわけで次の注意が必要です。


●「POLYSTATS」と「LINESTATS」は生成されない場合がある

●「POLYSTATS」と「LINESTATS」は更新されていない場合がある

●「POLYSTATS」と「LINESTATS」を生成・更新するにはトポロジを更新す
 るか意図的に標準ベクタ属性の作成を行う必要がある




では、意図的な標準ベクタ属性の作成方法をご紹介いたします。


■まず Spatial Data Editor( メインメニューより Edit/Spatial Data... )
を起動しまして、使用するベクタ・オブジェクトを開きます。


■次に、Spatial Data Editor ウィンドウの中にあるスパナマークでおな
じみの Tools ボタンより、Update Standard Attributes を選択します。




■すると、計算が行われてこのように新しく「POLYSTATS」「LINESTATS」
テーブルが作成されます。




■それぞれテーブルの中身を見てみると、このように面積や周囲長や長さや
中心の位置やらがぎっしりと書き込まれています。

POLYSTATS テーブルの中身例




LINESTATS テーブルの中身例




いかがですか。今までなんとなく POLYSTATS テーブルができていたり、
できていなかったり、または、どうも面積がおかしいなどと思われていた
方もいらっしゃると思いますが、そんなときは、Spatial Data Display
を起動して Update Standard Attributes を実行することで、計算・更新
が行われることを試してみてください。

ちなみに Update Standard Attributes 以外にも、Validate を選んでい
ただいてもかまいません。




これで、面積計算 も 長さ計算 もバッチリですね。


「POLYSTATS」「LINESTATS」テーブルの細かい中身については、またメル
マガにてご紹介いたします。








今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 久々にショートカットをひとつ...
"
" Edit/Spatial Data にて ベクタデータを編集する際には、
" 編集するラインやポリゴンを選択後、View ウィンドウ上で
"
" Ctrl+E ボタン を押してみましょう。
"
" ラインを消したり微調整する Element Selection ウィンドウが
" 一瞬で現れます。
"
" これでベクタ編集速度が格段に速くなりますよ。
"
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
=
= SML についての情報が不足していると思いましたので、使用できる関
= 数やクラスの解説とサンプル SML のページ(全部英語ですが...)を
= WEB 上で見れるようにしました。
=
=
= SML の関数リストページ
= http://www.opengis.co.jp/sml/v66_function_list.htm
=
= SML の関数解説ページ
= http://www.opengis.co.jp/sml/v66_function_refernce.htm
=
= SML のクラスリストページ
= http://www.opengis.co.jp/sml/v66_class_list.htm
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
??? CAD と Vector を同時に Edit は危険です!!
???
??? Spatial Data Editor(メインメニューより Edit/Spatial Data...)
??? で CAD を開いて編集作業を行いながら、後から Vector オブジェ
??? クトを開いて、CAD と Vector を同時に開いた状態で編集作業を
??? 行うと、TNTmips がどうも混乱するようです。
???
??? Vector の Element Selection ウィンドウで、見慣れない Copy
??? Element ボタンや Move Element ボタンを見かけたら危険信号!!
???
???
??? 一度保存して Spatial Data Editor を終了し、再度どちらかの
??? オブジェクトを開いて別個に編集してください。
???
???
??? 単なる背景として同時に表示したい場合は、メニューより
??? Reference/Add Vector/Quick-Add Vector などを使用してください。
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ ユーザーさまより、国土地理院にて日本測地系から世界測地系への座
~ 標変換ツール(TKY2JGD)の公開ダウンロードが開始されたとのご報告
~ をいただきました。
~ http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/tky2jgd/about.html
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。





■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■

最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。

今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。


例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、

旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





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よろしくお願いいたします。




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