Subject: [ts-mag:00009] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 8号】 Date: Fri, 03 Aug 2001 10:00:18 +0900 From: Taichi FURUHASHI OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users 2001/8/3 Keywords: OpenGIS,TNTmips,Group,Layout,Display,exclusive,Attach オープンGIS テクニカル・サポート専用メールマガジン 第8号「 グ ル ー プ と レ イ ア ウ ト の 微 妙 な 関 係 !! 」 ################################################################# 株式会社 オープンGIS あらためて考えてみると、 そういえば、Viewer を開くときに押すボタンは、 「New 2D Group」 という名前のボタンです。 そもそも、Viewer という言葉などまったく含まれていません。 普段は便宜的に「Viewer」などと呼んでおりますが、 「Spatial Data Display」というのが Viewer に相当する名称であって、 やはり、衛星画像や地図画像を表示するときにボタンを押しているその 名前は、正確には「New 2D Group」という名のボタンです。 いったい、何のことについて書いているのかと思われた方もいらっしゃる かと思いますが、「慣れ」というのは恐ろしいもので、気が付くとボタン の場所と形だけを頼りにマウスとアイコンだけを動かして、そのボタンの 名前や意味について考えなくなってしまうことが怏々にしてあります。 そのことに気がついた瞬間、「さぼる」の「さぼ」が「サボタージュする」 の「サボる」だったことに今更ながら気づくような、そんな恐怖に襲われ ることがあります。 そこで、今週は基本に戻り、TNTmips の表示について触れさせていただき ます。多くの方にとっては当たり前の話かもしれませんが、少なくとも僕 にとっては新鮮な発見でしたので、少々お付き合いください。 さて Group (グループ)という言葉です。 メインメニューより、画像を開くときは、多くの方が Display/Spatial Data... と選び Spatial Data Display ツールバーを表示 します。そして一番左側にある「New 2D Group」のボタンをクリックする... つまり、画像を表示しようとして開いているものは、 実は Group(グループ) だった...ことに気づいたのです。 一方で、Layout(レイアウト) を作成しているときも、Group という言葉が 現れます。レイアウトの中ではいくつものグループを作成して、あるものは スケールを、あるものは方位を、またあるものはラスタ画像を...と、こち らの Group は単に用紙の上での位置を決める集合体のように思っていまし た。つまり、New 2D Group と Layout で設定していた Group は、別物であ ると考えていたのです。 これは大きな間違いでした。 結論から言えば、New 2D Group と Layout の Group はどちらも同じもの だったのです。だから画像表示のレイヤの組み合わせは、そのまま Layout へも使用することができる... そんなことを今さらながら理解したのが 今週号のテーマです。 文章だけでは、まだピンとこないかもしれませんので、 以下のことを実際にお試しいただくと、 納得される方がいらっしゃるかもしれません。 もちろん、既に当たり前になっている方もいらっしゃると思いますが... 軽く目を通していただければ幸いです。 ●まず、メインメニューより Display/Spatial Data... と選び Spatial Data Display ツールバーを 表示します。 ●次に左の「New 2D Group」のボタンをクリック。 これで、Group Controls ウィンドウと Group View 1 ウィンドウが現れ ます。 ●Group Controls ウィンドウのメイン・ツール・バー(例えば Add Raster や Add Vector など)を使って、いくつものレイヤー表示を行ってください。 ●そして Group Controls ウィンドウのメニューより、Group / Save As... を選択。New Object ボタンを押してなにか新しいオブジェクトを保存 します。 この時保存したものは画像オブジェクトではなく、各レイヤの組み合わせ 情報である "Group Layout オブジェクト" ●では表示していたウィンドウをすべて閉じます。 ○今度は、レイアウトで先ほどのグループを読み出してみましょう。 メインメニューより Display/Spatial Data... と選び Spatial Data Display ツールバーを表示します。ここまではいつもと同 じです。 ○次に New Hardcopy Layout ボタンをクリック。 これで、Layout Controls ウィンドウと Layout View 1 ウィンドウが現 れます。 ○Group Controls ウィンドウのメニューより、 Group/Add/From Saved Object... を選択します。 (これが、実にわかりにくいところにあるんです) ○あとは、先ほど保存した Group Layout オブジェクトを選べば OK。 ちゃんと先ほどのレイヤの組み合わせのまま グループ が読み出せます。 ああ、"Group(グループ)" ってそういうものだったのか... そんな、ちょっとした、けれどもとても驚いた発見でした。 今週のプチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " " レイアウトに関係したテクニックをひとつ " " ひとつのグループでいくつものレイヤがあるときに、 " 表示するものは常に一つのレイヤだけでよいときってありますね。 " " そんなときは、Group Setting ボタンを押して、 " Group Setting ウィンドウを表示します。 " " Special タブへ移動して、Layers are mutually exclusive の " チェックボックスを ON にします。 " " これで、常に一つのレイヤしか表示しません。 " " 同様に グループ 同士で行う場合は、 " Multually exclusive group set : で番号を選択。 " 同じ番号のものが「相互に排他的」となります。 " " """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" New Thing 最新情報 ================================================================= = = 今週は、New Thing の更新が間に合わなかったので、 = MicroImages の最新情報をひとつ = = MI/X のver3.0.2 がリリースされたようです。 = ほとんどがバグ修正ですので、あまり変化はありませんが... = http://www.microimages.com/mix/whats_new.htm = ================================================================= バグ・トラブル情報 ??? ??? 先週紹介しました Snap バグ修正パッチファイル ??? をダウンロードした方へ注意点です。 ??? ??? sdedit.zip (24July01版) をあてると、 ??? Spatial Data Editor 使用時に ??? ポリゴンなどのベクタ属性の New / Attach to Active Element が、 ??? 与えられない場合があります。 ??? ??? これは、Field デフォルト設定が、No Restriction ではなくて、 ??? Related Only になっているためです。 ??? ??? このような場合には、 ??? Table ウィンドウより、Table/Edit Definition を選び、 ??? Table Info タブの Attachment Type: を、 ??? No Restriction へ変更してください。 ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は、特に話題がありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メーリングリストに参加されたい方は、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、 ユーザーさまの間での情報交換の場として 多くの方に利用されています。 最近、goo の検索システムが更新されたとのことで、 早速「TNTmips」とキーボードをたたいてみたところ、 トップにきたのは 東京大学 空間情報科学研究センターの高橋さん しかも、そのページとは GISソフト&ツール投票所 http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/%7Eakuri/vote/fvote.cgi 昔、ふらっと訪れたときに投票した TNTmips の僕の1票が いまだに変わっていませんでした。 でも、まあ ERDAS IMAGINE も1票なので、 どっこいどっこいですね。 でも E と T のアルファベット順で負けた...(笑) ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際にTNTmipsで作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:バグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。 >サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその7:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、 TNTmipsに関わる新しいニュースを、 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================