<<90164U>>
P.1
TNT入門
共有
他のポピュラーな製品との間の地理データの共有
草稿
1998年10月21日
TNTmips(R)
TNTedit(TM)
TNTview(R)
P.2
はじめに
TNT製品には、ユーザがGIS、画像処理、地図作成などの処理を行うのに必要なすべての機能が揃っていますが、場合によってはユーザが他のソースからデータを入手したりTNT製品を持っていないユーザとの間でデータを共有する必要があることも、マイクロイメージズ社は認識しています。また、カラー・イラストを含む複数ページのレポートや要約を作成したい場合もあるでしょう。このような作業をできるだけ簡単に行えるようにするため、TNTmips(R)とTNTedit(TM)では他のさまざまなファイル・フォーマットのインポートとエクスポートをサポートしています(TNTview(R)とTNTlite(TM)ではインポートのみサポート)。インポートとエクスポートについては『TNT入門』シリーズの他の2冊のパンフレットで説明しています。本書では、他のフォーマットのデータを直接使用したリ作成する方法について説明します。
必須基礎知識 本書では、読者が『TNT入門:地理空間データ表示』、『TNT入門:システムの基本操作』の練習問題を完了しているものと仮定しています。プロジェクト・ファイルに保存されたラスタ、ベクタ、CAD、TIN、データベース・オブジェクトを選択して表示する方法など、TNT製品の基本的な操作方法については、これらのパンフレットの練習問題の中で説明されています。マルチ・レイヤー・ビューに対してレイヤーを追加したり削除する方法や、リファレンスマニュアルの使用方法も、覚えているか確認してください。本書ではこれらの基本操作については繰り返し説明しません。
サンプルデータ 本書の練習問題では、TNT製品に添付されているサンプルデータを使用します。TNT製品のCDにアクセスできない場合は、マイクロイメージズ社のウェブ・サイトからデータをダウンロードできます。本書の練習問題ではLITEDATAのSHARINGディレクトリのファイルを使用します。
その他の資料 本書では、他の製品との間のデータ共有に関する概要しか示されておりません。本書で触れられている各処理についての詳細は、TNTmipsリファレンスマニュアルを参照してください。
TNTmipsとTNTlite(TM) TNTmipsには2つのバージョンがあります。プロフェッショナル・バージョンと、無料バージョンであるTNTliteです。本書では、どちらのバージョンも「TNTmips」と呼ぶことにします。プロフェッショナル・バージョンにはハードウェア・キーが必要です。このキーがない場合、TNTmipsはTNTliteモードで動作し、プロジェクト・データのサイズが制約されるほか、TNTliteの別のコピーとの間でしかデータを共有できません。TNTliteでは、ユーザ独自のデータや添付されたサンプルの地理データを使用して本書のほとんどの練習問題を完全に実行することができますが、EPSに関する練習問題や、内部フォーマットに変換せずにARC/INFOやArcViewを編集する操作、Excelで読み込むためのテーブルの保存などは行えません。
Merri P.Skrdla博士、1998年10月21日、V6.0
本書の一部のイラストでは、カラー・コピーでないと重要な点がわかりにくい場合があります。マイクロイメージズ社のウェブサイトから本書を入手されれば、カラーで印刷したり表示できます。また、このウェブサイトからは、『TNT入門』のその他のテーマに関する最新のパンフレットも入手できます。インストール・ガイド、サンプルデータ、および最新バージョンのTNTliteをダウンロードできます。アクセス先は次の通りです。
http://www.microimages.com
P.3(上、左)
共有について
マイクロイメージズ社の仕事の目的は、GIS、画像処理、デスクトップ地図作成、CAD、地形解析プロジェクトにおいてユーザをサポートできるような最高のソフトウェア、さまざまな機能、優れた技術サポートを提供することにあります。必要なすべての作業をTNT製品で行えるのに、他の製品との間でデータを共有するためにかなりの努力を行おうとしているのは、なぜでょうか? それは、データの入手先としてはさまざまなものがあり、TNT製品を持っていない他のユーザとも共同作業が必要になる場合があることをマイクロイメージズ社が認識しているからです。また、TNTmipsには前述のすべての処理やその他の処理を行うためのツールが用意されていますが、あらゆる処理を行える訳ではありません。たとえばTNTmipsでは複雑な地図やその他のページ・レイアウトを作成できますが、複数ページのレポートやコースの要約の作成には最適とは言えません。このため、このような製品との間で情報を共有するためのさまざまな方法が用意されています。
他のフォーマットの地理データの入手先や、これらのデータをTNTmipsにインポートする方法については、当シリーズの他のパンフレットで説明しています(前者は『TNT入門:地理データの入手』、後者は『TNT入門:地理データのインポート』)。本書では、データのインポートやエクスポートを行わずにTNTmipsや他のソフトウェア・パッケージでファイルを使用する方法を説明します。最大のテーマは、プラットフォームやオペレーティングシステムに関係なく、必要な作業をできる限り容易に行えるようにすることにあります。TNTmipsは、Mac、Windows(3.1x、95、98、NT)、Linux、さまざまなUnixプラットフォームなど、ポピュラーなすべてのプラットフォームで使用できますので、TNTmipsで使用しようとしているデータの入手先であるほとんどのプラットフォームで使用できます。
TNTmips、TNTedit、TNTview、TNTliteの商標は、マイクロイメージズ社が所有権を有します。他のすべての商標およびロゴは該当各社が所有権を有します。
P.3(右)
用語:リンクとは、TNT製品で使用できるが元のフォーマットは保たれるような形で外部フォーマット・データに接続することです。
ステップ
## TNTを起動します。
## General File Maintenance(一般的なファイル・メンテナンス)またはオペレーティングシステムのツールを使用して、SHARINGデータ・コレクションの中のプロジェクト・ファイルや他のフォーマットのファイルをローカル・ドライブにコピーします。
4、5ページでは、システム・レベルの画面取り込みについて説明します。6〜8ページでは、さまざまなソフトウェア・パッケージにおけるTIFFファイルの取り込みと挿入について説明します。9〜11ページの練習問題では、他のソフトウェア・パッケージとの間でテキスト、レイアウト、三次元シミュレーションを共有する方法を説明します。12〜14ページでは、TNTmips、データベース、スプレッドシート・ソフトウェアでデータベースを情報源として使用する方法を説明します。15〜17ページでは、ARC/INFO、ArcViewファイルを直接編集したり変換する方法を説明します。本書の残りの部分では、共有に関する一般的な問題について説明します。
P.4(上、左)
クリップボードへの画面取り込み
マッキントッシュやUNIXを使用している方は、この練習問題の手順は跳ばしてください。
ステップ
## TNTを起動します。
## Display / Spatial Data(表示 / 空間データ)を選択します。
## 必要に応じグループを開いてレイヤーを追加します。
## <print screen>(画面を印刷)キーを押します。
## クリップボードから入力を取り込んで新しい文書を開くためのアプリケーションを起動します。
## Paste(貼り付け)(通常はEdit(編集)メニューの中にあり)を選択します。
## 必要に応じ、取り込んだ画面の中の希望する部分を選択して切り取ります。
この取り込み画面ではMI/X用の背景色は白に設定されています。ワープロやページ・レイアウト用のパッケージから画面を取り込み、切り取って印刷する場合の背景色としては、白が適しています。
P.4(右)
現在の画面の画像を取り込むために使用するキー操作は、オペレーティングシステムやキーボードによって異なります。また、取り込まれた画像が最初に保持される場所もオペレーティングシステムによって決まります。Windows 3.1x、95、98、NTには、キーボードのPrint Screen(画面を印刷)キーを使用するシステム・レベルの画面取り込み機能があります。このキーは通常、キーパッドまたはファンクション・キーの近くにあります。このキーに2つの機能が割り当てられているようなキーボードの場合は<shift>キーを押す必要があります。
取り込まれた画面には、X ServerのタイトルバーやWindowsのタスクバー(これらが表示されている場合)など、画面上のすべてのものが含まれます。取り込まれないのは、カーソルだけです。
取り込まれた画面は、クリップボードの現在の内容となりますので、クリップボードからの入力が可能なWordやPageMakerなどのアプリケーションにこの内容を貼り付けることができます。ほとんどの目的には、画面の内容すべてが必要な訳ではありません。貼り付け先のプログラムに切り取りなどの整形機能がない場合はクリップボードの内容を中間製品に貼り付けて整形する必要があります。
P.5(上、左)
Macでの画面取り込み
UNIXプラットフォームには、システム・レベルの画面取り込み機能がないため、さまざまな画面取り込みユーティリティを使用する必要があります。マッキントッシュにはシステム・レベルの画面取り込み機能がありますが、Windowsシステムのものとは多少異なります。マッキントッシュで画面を取り込むには、(クローバーと開いたりんごの付いた)コマンド・キー、Shift(シフト)キー、3のキーを同時に押します。PowerMacでは通常、キーボードにPrint Screen(画面印刷)キーがありますが、このキーはPCエミュレーション・プログラムでしか動作しません。
マッキントッシュでは、取り込まれた画面はクリップボードではなく起動ドライブのファイルに保存されます。これらのファイルはPICTフォーマットになっており、Picture1、Picture2、...という名前が付けられます。したがって、前に取り込んだものに上書きせずに複数の画面を取り込むことができます。
このほか、マッキントッシュの画面取り込みではカーソルを使用して取り込む点がWindowsと異なります。したがって、画面の取り込みを開始する前のカーソル位置に注意する必要があります。状況に対応して形状が変わるツールの説明を作成する場合は、説明の位置に対応した正しい位置にカーソルがあるか、確認してください。
P.5(右)
WindowsやUNIXを使用している方は、この練習問題の手順は跳ばしてください。
ステップ
## TNTを起動します。
## Display / Spatial Data(表示 / 空間データ)を選択します。
## 必要に応じグループを開いてレイヤーを追加します。
## 取り込み画面を強調できるような位置、または少なくとも邪魔にならないような位置に、カーソルを移動します。
## <##>、<shift>、<3>のキーを押します。
## PICTフォーマットのファイルを読み込んで開くことができるアプリケーションを起動します。
## 適当なコマンドを選択し、(最後に作成された)Picture nファイルを起動ドライブから選択します。
## 必要に応じ、取り込んだ画面から希望する部分を選択します。
このMacのモニタは、明らかに、反対側のページのイラストの取り込みで使用されたPC用モニタよりも解像度が低くなっています。
P.6(上、左)
X ServerによるTIFFの取り込み
ステップ
## メイン・メニューからEdit / Text Files(編集 / テキスト・ファイル)を選択します。*
## TNTディレクトリからTNTSERV.TWMファイルを選択し、ファイルの最後までスクロールします。
## "Xmag"で始まる行の最後にカーソルを移動して<enter>を押します。
## FrameとBoxの8つの行に入力して、パスを、自分がアクセス可能なものに変更します。
## TNTmipsを終了して再起動します。
## X Serverの背景のどこかをマウスの右ボタンでクリックしたまま、表示されるメニューからFrame 1を選択します。
## メイン・メニューかツールバーをクリックし、ファイルが書き込まれるのを待ちます。
## ステップ6を繰り返します。ただし今回は、メイン・メニューバーの左上にカーソルを置き、メイン・メニューと選択肢を含むドロップダウン・メニューが入る大きさにボックスを拡大し、メニューをクリックして、ファイルが書き込まれるまで待ち、次に進みます。
P.6(右)
TIFF(Tag Image Format File(タグ画像フォーマット・ファイル))は、Microsoft、Adobe、その他によって採用されたラスタ画像転送用の一連のファイル・フォーマットです。TIFFは、マッキントッシュおよびPCプラットフォーム上の、ワープロ、ページ作成、グラフィックスなどのプログラムに取り込むことができます。
TNT製品には、選択されたウインドウまたは画面の一部をTIFFとして保存するための画面取り込みユーティリティ(XWDTIFF§)が用意されています。マウスの右ボタンを使用すると、この機能に容易にアクセスできるよう、ウインドウ・マネージャ・メニューをカスタマイズすることができます。この練習問題では、最も一般的な2つのウインドウ取り込み操作を紹介します。出力ファイル名は画面取り込み指定に含まれるため、ファイル名を挿入したり修正しなくても、同じ操作に複数の項目を入れてこの機能を複数回使用することができます。表示時のビット深さにより、取り込まれるファイルのピクセル深さが決まります。他の方法や詳細については、リファレンスマニュアルを参照してください。
"frame"(フレーム)操作では、カーソルの形が十字線に変わった後でクリックしたウインドウが取り込まれます。選択されたウインドウに重なる他のウインドウの部分もすべて取り込まれます。取り込み可能な遅れ処理はフォーカスの変更だけです。"rubber"(ゴム)操作では、可変サイズ・ボックスで選択した領域が取り込まれ、開かれたメニュー・カスケードなどの遅れ処理を取り込むことができます。取り込みたい領域の左上にコーナーの形のマウス・カーソルを移動し、マウスの左ボタンを押したままボックスをドラッグして希望するサイズにします。
* TNTmipsのテキスト・エディタを使用する必要はなく、任意のテキスト・エディタやワープロを使用できます。ただ、ワープロのフォーマットやリッチ・テキスト・フォーマットではなく、必ずテキストとして文書を保存してください。
#図(左上、右、左下)#
ここにテキスト・カーソルを移動して戻ります。
各自のマシンにとって意味のあるパスを入力します。
このパラメータが必要なのは8ビット表示の場合だけです。
§マイクロイメージズ社のウェブ・サイトから使用できます。
P.7(上、左)
Wordやページ作成プログラムにTIFFを取り込む
前の練習問題で作成した2つのTIFFファイルは、TIFFをサポートするワープロ、ページ作成、グラフィックス用の任意のプログラムに取り込むことができます。このようなプログラムとしては、Microsoft Word、Adobe PageMaker、Quark XPress、Macromedia Freehand、Adobe Photoshopなどがあります。取り込まれたTIFFグラフィックを挿入する方法はアプリケーションによって異なりますが、通常はFile(ファイル)メニューかInsert(挿入)メニューの中にあります(File / Place(ファイル / 配置)、Insert / File(挿入 / ファイル)、Insert / Picture(挿入 / 画像)など)。
TIFFが必ず正常に配置されるようにするには、最も簡単な形で製品をインストールしたのでは不十分です。たとえばMicrosoft Wordの場合は、TIFF変換ソフトをインストールしておかないと、画像ではなく、ほとんど判読不可能なテキストからなる多数のページになってしまいます。またSuper Paintの場合は、Norton Disk Editorを使用してファイル・タイプをTIFFに変更しないとSuper Paintがファイル・タイプを認識できません。
XWDTIFFにより取り込まれたウィンドウが、Microsoft WordバージョンのTNTmipsリファレンスマニュアルに直接挿入された様子。
P.7(右)
ステップ
## 取り込んだ画面を追加するアプリケーションを起動します。
## グラフィックを挿入したい新しい文書かファイルを開きます。
## 開いたアプリケーションに適するコマンドを選択し、aframe1.tifを選択します。
## ステップ3を繰り返し、box1.tifを選択します。
aframe1.tif(名前の前に"a"を付けるとファイル・リストですばやく検索できます)
XWDTIFFで取り込んだ6つの画像がAdobe PageMakerのページ上に配置された様子。
P.8(上、左)
TNT製品にTIFFを取り込む
ステップ
## (必要に応じ)Display / Spatial Data(表示 / 空間データ)を選択し、新しい二次元グループを開きます。
## Add Raster(ラスタを追加)アイコンをクリックし、メニューからAdd TIFF(TIFFを追加)(最後の項目)を選択し、さらに(4ページの練習問題からの)aframe1.tifを選択します。
## プロンプトが表示されたら新しいファイルを作成してTIFFADDという名前を付け、オブジェクトについてはデフォルトの名前をそのまま確定します。
## 自動的に再描画されない場合はRedraw(再描画)アイコンをクリックします。
## Zoom 1 X(等倍)アイコンをクリックします。
P.8(右)
TIFFは、TNT製品にもインポートしたりリンクすることができますが、TNTmipsのウィンドウをTIFFで取り込んだものをTNT製品に取り込むということには、まごつくこともあるでしょう。最初は、さまざまなボタンを押したりメニューで選択操作を行っても何も起こらないため不思議に思われるかもしれません。
グラフィックス・パッケージで準備されたアート画像を、容易にTNTmipsのレイアウトに含めることができます。ロゴなどのグラフィック要素は、別々のグループとして配置されサイズ調整されますので、組み込む際にジオリファレンス処理は必要ありません。元の風景写真の空を日没時や夜の空に置き換える場合のように、他のグラフィック要素では何らかの簡単なジオリファレンスが必要ですが、これは、ジオリファレンス処理やモザイク処理で実現するか、グループ配置ツールを使用して対話的な操作でレイアウト要素を配置してサイズ調整します。
P.8(下)
取り込まれた画面、特にテキストを含むものは、等倍(右図)のときに表示状態が最も良くなることに注意してください。
下図のモンタージュは、Spatial Data Display(空間データ表示)のPlacement(配置)ツールで配置しXWDTIFFで取り込んだ3つの別々のグループをレイアウトしたものです。地上の風景と月は、最初はTIFFフォーマットになっていました。空はTNTでSMLにより生成されたものです。このレイアウトの月のように、レイアウト要素の相対サイズと配置を容易に変更できることに注目してください。Placement(配置)ツールについての詳細は、パンフレット『TNT入門:地図レイアウトの作成』とリファレンスマニュアルを参照してください。
P.9(上、左)
テキストを共有する
TNTと他の製品の間でテキストを移動したり共有したい例は、たくさんあります。Feature Mapping(地物マッピング)、Automatic Classification(自動分類)、Database Reports(データベース・レポート)など多くのTNT処理では出力の一部としてテキスト・ファイルが生成されます。これらのファイルは、ワープロやページ・デザイン用のプログラムで作成するレポートに取り込むことができます。レイアウトやメタデータの中のテキスト・グループは、ワープロで修正した外部ファイルから読み込むことができるため、スペルチェックなどの機能をこれらのテキスト・ファイルに対して使用できます。
外部的にリンクされたTIFFファイルの編集を続けることはできますが、ファイルの行数と列数は同じままでなければなりません。そうでないと再リンクが必要になります。リンクされたテキスト・ファイルの場合には、ファイル名が同じである限りこのような制約はなく、必要に応じ自由にファイルを編集できます(ただしテキスト・フォーマットのままであることは必要です)。
1つのメタデータ・ファイルを、必要な数のオブジェクトにコピーしたりリンクすることができます。テキスト・ファイルやレイアウトについても同様です。ユーザのレイアウトのすべてに、連絡先情報など企業についての有益なテキストが含まれている場合、1つのマスター・テキスト・ファイルでこの情報をメンテナンスすれば、作成するすべてのレイアウトにこれを挿入することができます。
選択されたすべてのオブジェクトにリンクされた1つのテキスト・ファイルとしてメタデータをメンテナンスするには、このトグル・ボタンをオンにします。
P.9(右)
ステップ
## Support / Maintenance / Attach Metadata(サポート / メンテナンス / メタデータを対応付け)を選択します。
## CB_DATAデータ・コレクションのCB_TMプロジェクト・ファイルのある場所に移動してダブルクリックします。
## Add All(すべてを追加)アイコンをクリックし、[OK]をクリックします。
## 次にFile Selection(ファイル選択)ウィンドウが開きますので、ウィンドウ下部のAttach Metadata as Link(メタデータをリンクとして対応付け)トグル・ボタンをオンにします。
## "Select metadata file to attach"(対応付けるメタデータ・ファイルを選択してください)と指示してきますので、LANDSAT.TXTを選択します。
## [OK]をクリックします。
既存のオブジェクトにメタデータを対応付けようとすると、既存のメタデータを置換してよいか聞いてきます。"No"(いいえ)と答えると、まだ対応付けられていないオブジェクトに対してのみメタデータが対応付けられます。
P.10(上、左)
TNTからIllustratorにレイアウトを取り込む
ステップ
## Spatial Data Display(空間データ表示)のOpen(開く)アイコンをクリックし、Open Layout(レイアウトを開く)を選択し、SHARINGデータ・コレクションのSTAIRプロジェクト・ファイルの中のSTAIR LAYOUTオブジェクトを選択します。
## Layout Controls(レイアウト・コントロール)ウィンドウのLayout(レイアウト)メニューからPrint(印刷)を選択します。
## [Model...(モデル...)]をクリックし、スクロール・リストからEPSファイル*を選択します。
## [File...(ファイル...)]をクリックし、<new file>(新しいファイル)を選択し、New File(新しいファイル)ウィンドウのフィールドにSTAIRと入力します。
## [Run...(実行...)]をクリックします。
## Adobe Illustratorを起動します。
## File / Open(ファイル / 開く)を選択し、stair.epsを選択します。
## 背景を追加するか、既存の要素を変更します。
* プリンタ・サポート・レベルがP8より小さい場合、EPSファイルはPrinter Selection(プリンタ選択)ウインドウの選択肢にはなりません。
Illustratorを使用すると、TNTmipsやページ・レイアウト・プログラムでサポートされていない装飾を追加できます。
P.10(右)
Adobe Illustratorとの互換性を確保するには、Print(印刷)処理によりEPS(簡易PostScript)ファイルを生成します。この機能には、P8以上のプリンタ・サポート・レベルが必要であるため、TNTliteや、プリンタ・サポート・レベルがこれより小さい他のTNT製品では使用できません。
EPSフォーマットは、線データ用です。ラスタ・オブジェクトはEPSに変換できますが扱いにくくなります。たとえば、この練習問題で作成されるEPSファイルのサイズは元のCADオブジェクトの約7倍になります(33KBに対し240KB)。6ページの砂漠の風景のラスタをEPSに変換すると、サイズは元のオブジェクトの100倍を超えます(635KBのラスタが83.5MBのEPSファイルになってしまいます)。
またIllustratorでは、ベクタ、CAD、TINの最初のデータを、全体的にも(カラー変更)、グループ化後に個々の要素としても変項できます。また、これらのEPSファイルは、ページ・レイアウト・ソフトウェアに読み込むこともできますが、編集することはできません。取り込まれた画面でなくEPSファイルを読み込むと、ページ・レイアウト・プログラムにおける線データの解像度を大きくできます。
P.11(上、左)
PowerPointでの三次元シミュレーション
TNT製品には、三次元シミュレーションを生成し、再生用にmpeg動画として保存する機能が用意されています。mpegプレイヤーの短所は動画の再生しかできないことであり、注釈はタイトルバーのファイル名だけです。もしあなたしか動画を見ないとしても、通常はもっと多くの情報が必要です。動画を配布したいと考えており、動画の再生時に自分がナレーターとしてその場にいることができない場合は、特に重要です。
PowerPointには、動画をプレゼンテーション用のスライドに組み込んで、テキスト、ロゴなど、動画を説明するために同じスライドに含めたいものを追加する機能が用意されています。続いてこのスライドをランタイム・ファイルにパッケージングしておけば、ユーザのマシンにPowerPointが搭載されていなくてもマウス・クリックに応じて動画を再生することができます。
P.11(右)
ステップ
## Display Spatial Data(空間データ表示)の3D(三次元)アイコンをクリックし、New 3D Simulation(新しい三次元シミュレーション)を選択し、必要に応じレイヤー、パス、パラメータを設定します。
## Path Controls(パス・コントロール)ウィンドウでFile / Record
Movie(ファイル / 動画を記録)を選択します。
## PowerPointを起動し、新しいプレゼンテーションを開始するか、前に保存したプレゼンテーションを開きます。
## File(ファイル)からInsert / Movies and Sounds / Movie(挿入 / 動画と音声 / 動画)を選択し、前のステップで作成した.mpgファイルを選択します。
## 必要に応じスライドの残りの部分に説明を付けて保存し、File / Pack and Go(ファイル / パッケージングして実行)を選択します。
P.12(上、左)
データベースに直接リンクする
ステップ
## Process / Import / Export(処理 / インポート / エクスポート)を選択し、ウィンドウの左のラジオ・ボタン群をImport(インポート)とDatabase(データベース)に設定します。
## 自分がデータを持っている最初の4つのフォーマットのいずれかをダブルクリックします。
## [Source...(ソース...)]ボタンをクリックしてファイルを選択し、ウィンドウ右下のLink(リンク)ボタンをクリックします。
## 必要なDestination(リンク先)情報を設定して[Import(インポート)]をクリックします。
P.12(右)
データベースのサイズが非常に大きく、初心者ユーザでない人がメンテナンスや更新を行う場合もよくあります。データベースのコピーをインポートするのではなくデータベースにリンクするようにすると、外部でメンテナンスされるファイルにリンクされている場合に常に最新の情報にアクセスできます。リンクに必要なディスク空き容量はきわめて小さくて済みます(たとえば36KBのプロジェクト・ファイルでCD-ROM上の58MBのファイルへのリンクを確立できます)。また、CD-ROMやファイル・サーバなど、書き込み許可が不要な読み込み専用のメディア上のデータベースにリンクされている場合は、誤ってデータの一部を変更してしまうような危険がありません。
TNTmipsは、dBASE III/IV、R:BASE、FoxPro、ESRIのINFOフォーマットへの直接的なリンクをサポートしています。直接的にリンクするということは、ODBCドライバがなくても、設定を行わなくても、TNTmipsがこれらのフォーマットの読み込みや書き込みを行えることを意味します(次の練習問題を参照)。リンクしているデータベースに書き込める場合は、リンクが確立された後、TNTmipsか、最初にデータベースを作成したプログラムを使用して、必要に応じレコードを追加することができます。また、レコードがベクタ(またはその他の)オブジェクト内の要素に直接対応付けられていない限り、悪影響を与えずにレコードをソートできます。データベース内のレコードが要素に直接対応付けられている場合にレコードをソートすると、対応付けが混乱してしまいます。
各レコードに地理座標が含まれている限り、他の処理を行わなくてもリンクされたデータベースをピンマップとして表示することができます。この例では、人口が25,000人を超える市が赤で、その他の市が青で描画されています。
P.13(上、左)
TNTのデータベース・テーブルに対してExcelを使用する
TNTmipsのテーブルとExcelのスプレッドシートとの間でデータ交換を行うには、2つの異なる方法があります。Excelファイル用のODBCデータ・ソースを設定してある場合は、ExcelのスプレッドシートをTNTmipsに読み込むことができます(次の練習問題を参照)。また、TNTmipsおよびExcelのいずれでも、.dbfファイル(dBASE III/IVフォーマット)をメンテナンスしたり使用することができます。
またTNTmipsでテーブルを表示しているときは、テーブル全体、統計量の行、または選択されたレコードを、.dbfファイルとして保存することができます。この.dbfファイルを直接Excelに取り込みチャートを作成することができます。Excelにはさまざまなチャート・スタイルが用意されており、その中の1つを下図に示します。もちろん、Excelではチャートを作成するだけでなく、その他の機能もすべて使用できます。
* TNTliteではdBASE IIIオプションは使用できません。
P.13(右)
ステップ
## Display / Spatial Data(表示 / 空間データ)を選択します。
## Add Vector(ベクタを追加)アイコンをクリックし、Quick-Add Vector(ベクタをクイック追加)を選択し、SHARINGデータ・コレクションのSTATESプロジェクト・ファイルのオブジェクトを選択します。
## ベクタ・オブジェクト用にShow Details(詳細表示)アイコンをクリックし、続いてポリゴン用にShow Tables(テーブルを表示)アイコンをクリックします。
## POPULATIONテーブル用にView Table(テーブルを表示)アイコンをクリックします。
## Table(テーブル)メニューからSave As(名前を付けて保存)を選択し、All Records and Data Values(すべてのレコードとデータ値)が選択された状態でフォーマットをdBASE III*に設定し、[OK]をクリックします。
## <newfile>(新しいファイル)を選択して出力ファイルにUSA_POPという名前を付けます。
## Microsoft Excelを起動してFile / Open(ファイル / 開く)を選択し、ファイル・タイプをAll Files (*.*)(すべてのファイル)に設定してUSA_POP.DBFを選択します。
## Chart Wizard(チャート・ウィザード)アイコンをクリックしてチャートを作成します。
P.14(上、左)
データベースとODBC
ステップ
## Process / Import / Export(処理 / インポート / エクスポート)を選択し、ウィンドウの左のラジオ・ボタン群をImport(インポート)とDatabase(データベース)に設定します。
## フォーマット・リスト内のODBCをダブルクリックします。
## [Source...(ソース...)]ボタンをクリックしてODBC Data Source(ODBCデータ・ソース)を選択するか、適当なデータ・ソースをまだ定義していない場合はODBC Control Panel(ODBCコントロール・パネル)をクリックします。
## 必要なDestination(リンク先)情報を設定してCopy(コピー)またはLink(リンク)を選択し、[Import(インポート)]をクリックします。
P.14(右)
Open Database Connectivity(オープン・データベース接続:ODBC)は、さまざまなフォーマットのデータベース・テーブルに直接アクセスするためにTNT製品で使用可能な、プラットフォーム間インタフェース仕様です。OracleやExcelなどのように使用したいデータベース管理ソフトウェアのベンダがODBCドライバを提供している場合は、それらのフォーマットのデータベースにアクセスできます。TNT製品の中でこれらを使用するためには、ODBC Data Sources(ODBCデータ・ソース)を定義する必要があります。ODBC Data Sources(ODBCデータ・ソース)は、システム・レベルかTNTmipsのインポート処理の中で定義することができます。データ・ソースを定義する方法については、『TNT入門』シリーズのパンフレット『リレーショナル・データベースの管理』で説明しています。
ODBCデータ・ソースを設定すると、外部フォーマットのテーブルをインポートするか、このテーブルにリンクするかを選択できます。リンクやコピーを行うためのパラメータや制約についてはほとんど前の練習問題で説明した通りですが、ODBCによりリンクされたテーブル内のレコードをベクタ(またはその他のオブジェクトの)要素に直接リンクできない点が異なります。これらのレコードは、内部フォーマットのテーブル内で主キーにより間接的に関係付けなければなりません。ただし、TNTmipsによる直接的なリンクよりもODBCによるテーブル編集の方が自由度が高くなります。たとえば、悪影響を与えずに外部エディタのフィールドの順序を変更することができます。
システム・レベルのウィンドウを開いて、Import(インポート)処理の中からODBC Data Source(ODBCデータ・ソース)を定義することができます。
P.15(上、左)
ARC/INFOファイルを直接編集する
TNTmipsとTNTeditでは、Spatial Data Editor(空間データエディタ)でE00ファイルやCoverage(範囲)ファイルを直接開いて編集してから、元のフォーマットかTNTmipsの内部フォーマットで保存することができます。TNTliteを使用している場合は、これらのフォーマットからのベクタを内部フォーマットでしか保存できません。TNTmipsまたはTNTeditで内部フォーマットに変換する場合は、Object Properties(オブジェクト・プロパティ)ウインドウ(Spatial Data Editor(空間エディタ)ウインドウのLayer / Properties(レイヤー / プロパティ))のトグル・ボタンを使用します。
ARC/INFOベクタでは1つのベクタ線につき頂点の数が500個に制限されますので、Spatial Data Editor(空間データ・エディタ)ではこの制限を守らないとベクタを元のフォーマットで保存できません。追加した線の頂点の数がこの制限を超える場合は、ノードを追加し線を分割して限界範囲内になるようにします。TNT製品では1本の線に含まれる頂点の数は事実上無制限です(>2×10**9)。
ARC/INFOファイルではベクタの投影を指定する必要がありません。投影情報(E00)または対応するprj.adfファイル(Coverage(範囲))を使用できる場合は、それが使用されます。この中にエラーがあることがわかっている場合は、この情報を無視するように選択することもできます。
対応付けられた属性ファイルはすべて、範囲を開く場合に使用されます。希望する属性や、これらをE00ファイルに対応付ける方法を指定します。
編集用に開かれたE00ファイル内の選択された要素に対応付けられた属性を示すテーブル。
P.15(右)
ステップ
## Edit / Spatial Data(編集 / 空間データ)を選択します。
## File / Open External / ARC / INFO EOO*(ファイル / 外部 / ARC / INFO EOOを開く)を選択し、編集するE00ファイルを選択します。
## 対応するオプションを設定して希望する属性を取得し、[OK]をクリックします。
## 必要に応じ参照レイヤーを追加してから、要素を追加、削除、編集します。
## File / Save As(ファイル / 名前を付けて保存)を選択し、出力ファイルに名前を付けます。
* E00ファイルがない場合は代わりにCoverage(範囲)を選択します。
P.16(上、左)
ArcViewファイルを直接編集する
ステップ
## 前の練習問題からのレイヤーを削除します。ただし、同じ地理範囲内にShapefile(形状ファイル)も存在する場合は除きます。
## File / Open External / ArcView Shapefile(ファイル / 外部 / ArcViewを開く)を選択し、編集するShapefile(形状ファイル)を選択します。
## Import Parameters(パラメータをインポート)ウィンドウで[OK]をクリックします(必要ならばその前に投影を変更します)。
## 属性を追加、削除、編集、チェックし、領域を作成します(これらの操作が良くわからない場合は関連する『TNT入門』シリーズのパンフレットを参照してください)。
## 編集操作が終わったら、File / Save As(ファイル / 名前を付けて保存)を選択し、出力ファイルに名前を付けます。
備考:データ内のShapefiles(形状ファイル)に「穴」があると、データベースのレコードが空白になる可能性があります。TNTmipsに要求される厳密なベクタ・トポロジーでは、穴があることは許されません。空白レコードが生成されるのは、新しく定義されるポリゴンに対する1対1の対応付けの条件を満足するためです。
P.16(右)
通常、ArcViewのShapefiles(形状ファイル)には、暗黙的に決められた緯度 / 経度座標系があり、形状ファイルを直接編集するように選択するとデフォルトとして示されます。暗黙のジオリファレンスを無視することはできず、また1つのテーブルを含む対応するデータベース・ファイルは1つしかないため、Import Parameters(パラメータをインポート)ウインドウには別のオプションがありません。ファイルを開いたとき、Spatial Data Editor(空間データ・エディタ)では線とポリゴンとすべての要素タイプの要素IDテーブル用に標準の属性テーブルが生成されますが、Shapefiles(形状ファイル)にはテーブルが1つという制約があるためファイルとともにこれらを保存することはできません。標準属性テーブルがあるため、長さや領域によってエディタのフィルタ処理関数を使用することができます。
Shapefiles(形状ファイル)では、E00ファイルやCoverage(範囲)ファイルの場合のように線の頂点の数が500個という制限がありませんので、TNTmipsの内部フォーマットの線の場合と同様に、許される頂点の数は事実上無制限です。図に示す郵便番号の境界のような、参照用に取り込まれたShapefiles(形状ファイル)に対しては、容易に他のさまざまなデータベース情報を対応付けることができるほか、TNTmipsの内部フォーマットにして保存することもできます。テーブルを追加して内部フォーマットに変換する方法については、次の練習問題で説明します。
P.17(上、左)
テーブルを追加して内部フォーマットに変換する
Shapefile(形状ファイル)データベースは、テーブルが1つしかありませんので、リレーショナル・データベースではありません。別のテーブルの情報をShapefile(形状ファイル)の要素に対応付けるためには当然、リレーショナル・データベースの基本である、要素に直接対応付けられたテーブル内の主キー・フィールドが必要です。また、Shapefile(形状ファイル)を内部フォーマットに変換しないと、ベクタを保存する際にこの新しく対応付けられた情報が保持されません。
この例の場合、選択されたShapefile(形状ファイル)はカリフォルニアの郵便番号の境界を示しています。郵便番号により分割された人口統計情報を提供する商用のデータ・ソースはたくさんあります。この例として選んだものには、郵便番号による全米のこのような情報を含むdBASE IVフォーマットのテーブルが多数あります。必要ならば、すべての州のShapefiles(形状ファイル)にリンクされたこの同じテーブルを追加することもできますし、州ごとに分離されるようにデータを準備してからテーブルを追加することもできます。(このデータベースはTNTliteで使用するには大き過ぎます。) 必要ならば、郵便番号で分割された情報を含むさまざまなソースから、多数のテーブルを追加することができます。
希望するフィールドを選択し、Shapefile(形状ファイル)テーブル用にここをクリックします(ステップ4)。
追加するテーブル用に、このオプション・ボタンとともにPrimary Key(主キー)を選択します(ステップ6)。
P.17(右)
ステップ
## 前の練習問題からのShapefile(形状ファイル)に対して操作を続けるか、レイヤーを削除してテーブルを追加するShapefile(形状ファイル)を選択します。
## Shapefile(形状ファイル)レイヤー用にShow Details(詳細表示)アイコンをクリックし、対応する要素タイプ用にShow Tables(テーブルを表示)アイコンをクリックします。
## 希望するテーブルを右クリックし、メニューからEdit Definition(定義を編集)を選択します。
## 左側のリスト内の主キーに対応するフィールドを選択し、Primary Key(主キー)チェック・ボタンをクリックし、[OK]をクリックします。
## Make Table / Form(テーブル / フォームを作成)アイコンをクリックし、Add Table(テーブルを追加)を選択し、データベースと追加したいテーブルを選択します。
## 対応するフィールドを選択し、Primary Key(主キー)オプション・ボタンをステップ4で選択したフィールドに設定し、Attachment Type(対応付けのタイプ)をRelated Only(関連付けられたもののみ)に設定して[OK]をクリックします。
## Layer / Properties(レイヤー / プロパティ)を選択し、Convert to internal format(内部フォーマットに変換)チェック・ボタンをオンにし、[OK]、[Yes(はい)]の順にクリックします。
## Save As(名前を付けて保存)アイコンをクリックし、オブジェクトに名前を付けます。
## Select(選択)ツールやツールボックスを使用して要素を選択し、属性を表示します。
P.18(上、右)
プラットフォーム間の互換性
共有に関するこのほかの重要な問題は、マルチユーザ、マルチプラットフォーム環境におけるプロジェクト・データの使用に関するものです。仕事場所がワークステーションやPCの混在した環境になっている場合や、仕事場所でマッキントッシュを使用し自宅ではPCを使用する場合、あるいはその逆の場合など、いずれも珍しくはありません。このような場合、対象となるすべてのプラットフォームで同じソフトウェアを使用できるのか、また使用できる場合でも同じファイルを表示したり編集できるのか、それともプラットフォームを変えるときには必ず何らかの変換処理を行わなければならないのか、といったことが問題になります。
複数のプラットフォームで動作するほとんどすべてのソフトウェア・パッケージでは、何らかの変換を行わないと、同じソフトウェアでサポートされる他のプラットフォームでファイルを使用できません。TNTmipsのプロジェクト・ファイルは、修正を行わなくても、サポートされるすべてのプラットフォーム上で使用できます。PageMakerなど一部のソフトウェア・パッケージは、異なるプラットフォーム上では新しい"untitled"(未定義)文書を開きます。ARC/INFOなど他のソフトウェア・パッケージには、プラットフォーム間で移動するための特殊なフォーマットがあります。ただし、このように「ほぼ互換性がある」というのと、TNTmipsが提供するトランスパレントなデータ互換性(1つのネイティブなフォーマット・ファイルがすべてのプラットフォームに対応)とは異なります。仕事を自宅に持ち帰ったが誤ったプラットフォーム用に保存されていた、というような場合を考えれば、違いは明らかです。
P.18(下)
#表欄外#
この欄の"yes"は、サポートされるすべてのプラットフォームでネイティブ・ファイルの互換性があることを示します。
§は該当するものがありません。
#表最上行#
製品名
トランスパレントなデータ互換性
サポートされるプラットフォーム
P.19(上、左)
共有に関するその他の事項
TNTmipsは、年4回のリリースで、新しい処理や、SMLなど既存の処理の新しい機能も提供しています。一方、ユーザのプロジェクトを実行するためのすべてのツールがTNTmipsに用意されていたとしてもやはり、何らかの理由で別のフォーマットのプロジェクト・データを取り込んだり出力しなければならない場合も多いことを、マイクロイメージズ社は認識しています。したがって、この他にTNTmipsに必要なのは、必要に応じこのような変換をできる限り容易に行えるような機能です。このような変換をスムースに行えるようにするには、この問題に関して『TNT入門』シリーズのパンフレットを1冊用意するのも1つの方法です。また、TNTmips、TNTedit、TNTviewにはすべて、カスタマイズやデザインのためのツールとしてSpatial Manipulation Language(SML:空間操作言語)が含まれています。SMLはシンプルでプラットフォームを選ばない地理空間解析用のプログラミング言語であり、SMLを使用することで、標準メニューの中にあるあらかじめ定義された処理以上の処理が可能になるほか、臓w)*,uシの製品との間での別の共有手段も提供します。自分の組織や収集デバイス用に特別に作成されたフォーマットのデータを扱う場合には特に、TNTmipsでは解決できないデータ上の問題が発生する可能性もよくあります。SMLには、ASCIIをインポートしてラスタ、ベクタ、CAD、またはTINオブジェクトを作成するなど、このような状況に対処するための機能が用意されています。また、SMLを使用すると、このようなインポート、エクスポート処理をバッチ処理として設定することができます。
データの共有についてまだ説明していない別のアプローチとして、当社のクライアントから要求された新しい機能を実装して行くことによる方法があります。TNTmipsに組み込まれていく新しい機能に関するアイディアの多くは、クライアントからのものです。マイクロイメージズ社には、新しい機能に対する要望の詳細なリストがあり、新しいリリースのたびにこれらの中の一部が組み込まれています。新しい機能の要求に対して与えられる優先順位は、現在のソフトウェア開発の方向によって影響されますが、ユーザからの要求は必ずソフトウェア・サポート・スタッフに届きます。
P.19(右)
TNTmipsのすべての機能に慣れていただけましたか?
では、次のクイズに答えてください。各アイコンのペアに対応する処理は何でしょう?
P.19(下)
答え
a)完成した制作物の例 b)道路網解析 c)地物マッピング d)地形学関数 e)分水界解析 f)空間データ・エディタ g)ベクタ・フィルタと空間データ・エディタ h)ほとんどすべての処理
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