ODBCを使った
 テーブルのリンク



データベース・テーブルをポリゴンの属性テーブルとして使用するとき、ひとつの疑問が浮かびます。元のデータベースが修正されたときどうするのだろうか?

 このような頻繁に更新されるデータベースを用いる場合に ODBC(Open DataBase Connectivity) という仲介役が役立ちます。


 そこで、TNTmipsで作成したポリゴンのベクタデータと、そのポリゴンにリンクさせたいマイクロソフトACCESSテーブル・データがすでに用意してあることを前提にして、お互いをODBC経由でリンクしてみましょう。


本ページ作成時の環境は Windows 98SE,Me(TNTmips 6.5)

このページ内の 目 次
@OS側の設定
コントロール・パネルの設定
Aテーブルのインポート
データベースをリンクさせる
B確認してみる
ちゃんと更新されるかどうか...




 

コントロール・パネルの設定

まず、Windows のコントロールパネルにて、
ODBCの設定を行う必要があります。
そこで、リンクするACCESSファイルを指定することで、
TNTmips からデータベース・テーブルを読み込むことができます。


▼Windowsのいつものメニューバーから、スタート/設定/コントロールパネル/ODBCデータソース(32ビット) をダブルクリック。

 



▼ODBCアドミニストレータ ウィンドウが現れるので、「追加」ボタンを押します。




▼データソースの新規作成 ウィンドウが開いたら「Microsoft Access Driver(*.mdb)」を選択して「完了」ボタンをクリック。




▼今度はODBC Microsoft Access セットアップ ウィンドウが現れ適当な名前(ex. MDB_test)を付けて、データベース欄の「選択」ボタンをクリック。




▼データベースの選択 ウィンドウがでてきたら、リンクをするACCESSファイルを選択します。そして、OKボタン



▼これで、OS側でのODBCセットアップは終了です。
 あとは、OKボタンを押してすべてのウィンドウを閉じてください。





 

テーブルのインポート

ここからが本題です。
データベース・テーブルを指定して、
ポリゴンオブジェクトにリンクさせましょう。
とくに、テーブルの中身に日本語があることを想定して
説明します。



▼当然ですが、まずは TNTmips を起動します。



▼メインメニューより、Proccess/Import Exportを選択してください。




▼Import / Export ウィンドウが現れるので、上の Object Typeを「Database」に、Opereationを「Import」に設定します。

 そして、表示されているリストの中から「ODBC」を選択して下にある「Import」ボタンを押してください。





▼Import Database ウィンドウが出てきたら、まず「Source」ボタンをクリックしてください。

 今度は、ODBC Data Source ウィンドウが現れます。ここで、先ほどコントロールパネルで設定した、Accessファイルのデータソース名がリストの中にあるはずなので、選択してOKボタンを押します。




▼次に、Destination ボタンを押します。

 すると Select Object ウィンドウが現れますので、あらかじめ作成しておいたポリゴンのベクタデータを指定します。選択したら、OKボタンを押してください。




▼小さな Select ウィンドウがどのベクタデータにリンクするか聞いてくるので、Polygon にチェックしてOKボタン。




▼テーブル欄に表示されているテーブルをクリックして選択後、そのテーブルに日本語が含まれている場合には、下のString Encording ボタンをクリックして、「Japanese (Shift-JIS)」を選択。そして OK ボタンを押します。

 あとは、右下のチェックで、「Link」を選択すれば設定終了。




▼最後に、下のほうにある「Import」ボタンを押すとデータベース・テーブルを読み込み、ポリゴンベクタデータの中にテーブルとして組み込まれます。





 

リンクを確認してみる

それではちゃんとテーブルがリンクしているか確認してみましょう。
手順としてはテーブルが組み込まれていることを確認した後に
実際に画面に表示します。
次に元のデータベース・テーブルを変更して、
再度表示したときに更新が反映されていれば確認終了です。


▼まずは、うまくテーブルがリンクされているか確認してください。
 リンクされたテーブルは、このようなマークになります。




▼後は、Display/Spatial Data/2D Groupで、ポリゴンに対する属性テーブルの関連付けを行えば完了です。

 作業としては、テーブルを表示しメニューから Table/Edit Difinition で Primary Key を Polygon_ID.Current に変更します。その後で、ポリゴンの属性表示を設定すれば画面上に表示されます。



▼ACCESSで元のデータベース・テーブルを変更後、ポリゴンのベクタデータを開くとテーブルの中身が更新されていることがわかると思います。





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2001.6.21更新

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