複数ベクタをKMLに一括変換するSML(Ver3)
本SMLは、同一データベース構造を持つ複数のベクタオブジェクトを、Google Earth のKMLファイルに一括して変換するSMLです。
【Ver3 の主な改善点】
● 出力する座標の小数点桁数をユーザが設定出来るようにしました。
【使用可能なTNTmipsのバージョン】
TNTmips v2012以降のバージョンでご使用ください。
V2011以前のバージョンでもSMLは動きますが、Google Earthで表示するバルーンの文字が正しく表示されません。
(注)DV2012の有効期間はインストール後30日です。30日過ぎましたら起動できなくなります。
その時は、新たなdv2012をマイクロイメージ社サイトからダウンロードして再度インストールを行ってください。
インストールがうまく行かない場合は、2012のフォルダをゴミ箱に捨てるか、アンインストールをしてから、インストールしてください。
【対象データの形式】
1)変換対象のベクタオブジェクトは1個ずつ、別々のRVCファイルに格納されていなければいけません。
2)RVCファイル名とオブジェクト名は同一である必要があります。
(例)5236_d.rvc/5236_d
3)変換対象のRVCファイルは全て1つのフォルダ(フォルダ名は任意)に格納してください。
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●SMLのダウンロードはこちら...
multi_kml_export_sjis_20120919.sml (22KB)
6個のRVCファイル(ベクタオブジェクト)が「1st_mesh」というフォルダに入っています。
クエリファイルとは、TNTmipsのマルチライン・データティップ用のクエリファイルであり、これを使って
Google Earthで属性等のバルーン表示をしています。
クエリはHTMLで記載されており、TNTmipsではマルチライン・データティップと呼ばれています。
マルチライン・データティップの作り方を参考にして、自分の目的に合ったバルーンを作ることができます。
クエリを作る前に、このサンプルで操作に慣れてください。
【操作手順】
▼ TNTmips V2012 を起動します。
1)スクリプトを実行する前に、バルーンに出す属性情報があるテーブルの"NumFields"(フィールド数)と
"TableNumber"(テーブル番号)を求めます。
▼[ツール]>[ファイルマネージャ]を選択。
▼KMLへ出力するポリゴンのバルーンで表示するテーブルのプロパティを開く。
▼"NumFields"と"TableNumber"を確認する。このテーブルの場合は、"NumFields"が25、"TableNumber"が2となる。
2)では、スクリプトの実行に移りましょう。
▼ [スクリプト]>[実行]メニューを選択。
▼SMLを選択します。
選択の際、SML中でメッセージなどに日本語を使用している関係で、エンコーディングを"Japanese"または"Shift-JIS"にしてください。
▼次のようなウィンドウが開きます。
▼先程調べた"NumFields"と"TableNumber"を入力します。またKMLファイルへ出力されるX, Y座標の小数点以下の桁数はデフォルトで6桁です。
変更したい場合は"Decimal Precision"フィールドに、ご希望の小数点以下桁数を入力します。
▼[Temp Folder]ボタンを押し、計算用のテンポラリ(一時的)フォルダを指定します。
このフォルダは、ベクタからKMLファイルをレンダリングする際、べクタをこのフォルダにコピーして、クエリファイルよりバルーン用の
データティップ・フィールドを生成しています。処理用の中間ファイルですので、KML変換が終了したら、フォルダ内に出来たファイルは
削除してかまいません。
▼[クエリファイル]ボタンを押し、Google Earthで属性のバルーン表示を行うためのクエリファイルを選択します。
▼次に、[入力フォルダ]ボタンを押し、RVCファイルが入ったフォルダを選択します。
▼最後に、[出力フォルダ]ボタンを押して、KMLファイルを出力するフォルダを指定します。
▼セットし終わったら、[実行]ボタンを押します。
▼処理が開始します。
終了すると、終了のメッセージがウィンドウ上部に表示されます。
▼[閉じる]ボタンを押して、ウィンドウを閉じます
以上で変換は終了です。
3)出力フォルダを見ましょう。
出力フォルダには、入力フォルダと同数のKMLファイルが出来ているはずです。
その中の1つのKMLファイルをダブルクリックして、Google Earthで表示してみます。
ポリゴンの上でマウスクリックすると、下図のようなバルーンが表示されます。
【改善すべき点】
● "NumFields"と"TableNumber"を自動認識させる。
2012.11.19
株式会社オープンGIS
プログラム作成:RWP
解説文:輪座