ラスターデータに対してジオリファレンスを与える場合、通常、画像上の位置の分かった場所にコントロールポイントを落とします。セルとコントロールポイントの対応関係により座標情報を与えます。 他方、ベクターデータのような自ら座標情報 X,Yを持つことのできるオブジェクトの場合では、座標系の説明情報としてジオリファレンスを与えます。コントロールポイントによる(明示的)ジオリファレンスに対して、XY座標の説明情報としてのジオリファレンスを暗示的ジオリファレンス(Implied Georeference)と言います。
<チェックのしかた>
Support/Maintenance/Project Fileメニューで、オブジェクトをダブルクリックし、ジオリファレンスのサブオブジェクトの説明を見ると、Control point georeferenceというのと、Implied georeferenceがあります。前者がコントロールポイントによるジオリファレンスで、後者が座標説明としての暗示的ジオリファレンスです。
<暗示的ジオリファレンスの与え方>
1.通常、暗示的ジオリファレンスはベクターデータに対して与えます。例えば、Prepare/Import/Vector/TEXT (2D and 3D)を使って、外部から点データをインポートしてくる時は、Input Fileを指定した後、その下のProjectionボタンで座標系/投影法を指定します。
または、
2.インポート後ならば、Prepare/GeoreferenceメニューのFile/Make Impliedで与えることができます。
なお、ベクターデータに対しては、明示的および暗示的ジオリファレンスの両方を与えることができます。他の参照ベクター(例えばWorld DataBankなど)に位置合わせをしたい時には明示的ジオリファレンスにより、対応個所にコントロールポイントを与えていきます。
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