TINを使ったDEMのヌル値の補間

使用したDEM データ:5m DEM (FG-GML-5437-72-DEM5A)をモザイクしたもの。 ●モザイク前:個々の5m DEMのラスタサイズ(225列 x 150行)(経度方向45", 緯度方向30")。 (モザイク前の河川、湖沼の標高値は-9999でヌルセル設定かつ透明表示している。) ●モザイク後:ラスタサイズ(900列 x 750行)。 (TNTmipsでは、モザイク後、ヌルセルはヌルマスクに変わり、値は0になる。)

Step 1. ポイントに変換する

▼SMLをダウンロードする。 ラスタからポイントへ変換(V72) ▼実行する。 ▼DEMラスタを選択する。 ▼出力ファイルを指定する。 ▼終了メッセージ ▼表示してみます。 データ量が大きいので、表示範囲のプロンプトが出てきます。全域表示します。 拡大図。河川や湖沼などのヌルの領域にはポイントは発生しません。これでいいです。

Step 2. TINに変換する

▼[地形]メニューから[地表面(サーフェス)モデリング]を選択。 ▼「操作」から"三角形化"を選択します。 ▼「入力オブジェクト」は、前段のポイントベクタを選択。 ▼特にパラメータは設定しないで[実行]します。 ▼出力のTINオブジェクトを指定します。 ▼処理が開始します。 ▼終了 点のない所は三角形は大きくなります。

Step 3. 再度[地表面(サーフェス)モデリング]を使用します。

▼「操作」から"地表面(サーフェス)フィッティング"を選択します。 ▼「手法」から"三角補間法"を選択します。 ▼「入力オブジェクト」を選択します。前段のTINオブジェクトを選択します。 ▼[出力]タブを押し、[参照ラスタ]パネルの「リファレンスに合わせる」を選択します。 ウィンドウが出ますので、最初のモザイクした5m DEMラスタを選びます。 ▼ラスタサイズが、最初のモザイクした5m DEMラスタのそれになります。 ▼実行します。出力ラスタを指定します。 ▼処理時間は2秒ほどです。 結果を比較してみます。 ▼ヌル以外の場所のセル値は処理前と同じです。 ▼河川や湖沼などの標高値のなかった場所の断面を見てみました。 青・・・元々の5m DEM 緑・・・今回補間した河川や湖沼 (a)
(b)
(c)
(d)
(e)
(f)
(g)
(h)
(i)
(j)
(k)
(l)
(m)
(n)
(o)
そんなに悪くないようです。 ・・・ データ量と処理時間の関係をまとめました。
使用したパソコン
OS: Windows7 Pro(64bit)
CPU: Core-i7(960@3.20GHz)
メモリ: 12GB
TNTmips ver.2013(32bit)
使用したデータ
5m DEM
モザイク前の
データファイル数
縦5個、横4個(合計20個)
総ポイント数
669,224(点)
処理1. ポイント変換
約4秒
処理2. TIN変換
4分59秒
処理3. ラスタ変換
2.292秒
合計処理時間
約5分5秒
2013年10月23日 株式会社オープンGIS