1997.11.20
V5.7

CADによるバッファー図形の作成


点データに対してバッファー処理を行うと、指定した距離(半径)あるいは属性値に従って円が発生します。ベクタの場合、円が重なり合うと交差した個所で交点を発生し、円が分割されます。これはベクタは地表の属性は1つの値であらわされるからです。
CAD図形に対してバッファーを適用すると、ベクタと違い、図形の重複を許します。
(注意)以下の実行にあたっては、1997年10月10日以降のTNTEDIT.ZIPおよびNEEDED.ZIPパッチが必要です。
 
ここでは、まず最初にベクタの点データがあって、バッファーに使用する数値を属性として持っているとします。

<前準備>
バッファーに入る前に、ベクタをCAD変換します。
1.Prepare/Convert/Vector to CADを選択。



2.Vectorボタンを押して、ベクタを指定。Element to Convertにより、変換する図形を指定する。(つまりベクタの中にポイント以外の図形がある場合、ポイントのみとして抽出することができる)。



3.Runボタンを押す。変換先のCADオブジェクトを指定後、実行開始。
 
<バッファー>
1.Prepare/Editを選択。CADの点データをOpenする。

2.ビュー・ウィンドウに表示するにあたり、表示コントロール・ウィンドウによりシンボルを与えます。



3.CAD ToolsからEdit Elementsボタンを押す。

4.ポイントに対してバッファーを発生するのでポイント・ボタンのみを押し込んだ状態にする。ポイント以外の図形があれば、それらはオフ(押してない状態)にする。

5.Operationからelement_offsetボタンを押す。



6.Queryタブを押す。

7.Edit Queryボタンを押す。Insert/Fieldメニューを使用し、バッファー距離に使用する属性を選択する。入力式の書き方は、

ElemOffset=TABLE.Field

ここで、TABLE.Fieldはユーザー個別のテーブルとフィールド。ElemOffsetはInsert/Symbol/Numericから選択できる。

8.バッファーを発生する点を選択する。(Element Selectionウィンドウ上段のToolのBoxで矩形指定したり、全点ならばSelect Allを使用する)。

9.Apply Operation to: Selectedボタンを押す。円図形が発生する。



10.Element Selectionウィンドウを閉じる。

11.Saveで保存する。
 
<表示>
ここでは面積で色分け表示するため、あらかじめ面積テーブルを作成する。

1.Prepare/CAD/Standard Attributesメニューでを選択。これによりCADSTATSテーブルが作成される。あらたにオブジェクトを作成した時あるいは更新した時実行する。CADSTATSテーブル中のAREAフィールドの更新が行われる。

2.Display/Spatial Dataを選択。

3.作成したCADを選択。

4.CAD object Display Controlsウィンドウを開く。

5.Selection: All、Style: By Queryとする。

6.Specifyボタンを押し、以下のようなステートメントを入力する。



数値はユーザーの状況により変えてください。

7.Controlsウィンドウを閉じ、表示してみる。


 
 
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