点データに対してバッファー処理を行うと、指定した距離(半径)あるいは属性値に従って円が発生します。ベクタの場合、円が重なり合うと交差した個所で交点を発生し、円が分割されます。これはベクタは地表の属性は1つの値であらわされるからです。
CAD図形に対してバッファーを適用すると、ベクタと違い、図形の重複を許します。
(注意)以下の実行にあたっては、1997年10月10日以降のTNTEDIT.ZIPおよびNEEDED.ZIPパッチが必要です。
ここでは、まず最初にベクタの点データがあって、バッファーに使用する数値を属性として持っているとします。
<前準備>
バッファーに入る前に、ベクタをCAD変換します。
1.Prepare/Convert/Vector to CADを選択。
2.Vectorボタンを押して、ベクタを指定。Element to Convertにより、変換する図形を指定する。(つまりベクタの中にポイント以外の図形がある場合、ポイントのみとして抽出することができる)。
3.Runボタンを押す。変換先のCADオブジェクトを指定後、実行開始。
<バッファー>
1.Prepare/Editを選択。CADの点データをOpenする。
2.ビュー・ウィンドウに表示するにあたり、表示コントロール・ウィンドウによりシンボルを与えます。
3.CAD ToolsからEdit Elementsボタンを押す。
4.ポイントに対してバッファーを発生するのでポイント・ボタンのみを押し込んだ状態にする。ポイント以外の図形があれば、それらはオフ(押してない状態)にする。
5.Operationからelement_offsetボタンを押す。
6.Queryタブを押す。
7.Edit Queryボタンを押す。Insert/Fieldメニューを使用し、バッファー距離に使用する属性を選択する。入力式の書き方は、
ElemOffset=TABLE.Field
ここで、TABLE.Fieldはユーザー個別のテーブルとフィールド。ElemOffsetはInsert/Symbol/Numericから選択できる。
8.バッファーを発生する点を選択する。(Element Selectionウィンドウ上段のToolのBoxで矩形指定したり、全点ならばSelect Allを使用する)。
9.Apply Operation to: Selectedボタンを押す。円図形が発生する。
10.Element Selectionウィンドウを閉じる。
11.Saveで保存する。
<表示>
ここでは面積で色分け表示するため、あらかじめ面積テーブルを作成する。
1.Prepare/CAD/Standard Attributesメニューでを選択。これによりCADSTATSテーブルが作成される。あらたにオブジェクトを作成した時あるいは更新した時実行する。CADSTATSテーブル中のAREAフィールドの更新が行われる。
2.Display/Spatial Dataを選択。
3.作成したCADを選択。
4.CAD object Display Controlsウィンドウを開く。
5.Selection: All、Style: By Queryとする。
6.Specifyボタンを押し、以下のようなステートメントを入力する。
数値はユーザーの状況により変えてください。
7.Controlsウィンドウを閉じ、表示してみる。
(c)株式会社オープンGIS