自動分類
TNTmipsで使用できる自動分類の手法は以下のとおりです。
A.教師無し分類(Unsupervised Classification)
- Simple One-Pass Clustering
- K Means
- Fuzzy C Means
- Minimum Distribution Angle
- ISODATA Classification
- Self Organization
- Adaptive Resonance
B.教師付き分類(Supervised Classification)
- Minimum Distance to Mean
- Maximum Likelihood
- Stepwise Linear
- Suits' Maximum Relative
- Back Propagation
- Mahalanobis
教師付き分類の場合、以下の手順でトレーニングデータを作成します。
T.トレーニングデータの作成
1.自動分類メニューを開く。処理/ラスタ/解釈/自動分類(Process/Raster/Interpret/Auto-Classify)
2.入力ラスターを選択。
3.「トレーニングセット・エディター」 ボタンを押す。
4.「新規トレーニングセット」ボタンを押す。
●参照オブジェクト(背景画像)の表示
1.「トレーニングセットの表示」ウィンドウの「レイヤーコントロール」ボタンを押す。(あるいは「レイヤー/コントロール」メニューを選択)。「トレーニングセットレイヤーコントロール」ウィンドウが表示される。
2.「ラスタの追加」ボタンで、参照オブジェクト(背景ラスター)を表示する。この時、分類画像と同じバンドを選ぶ必要はありません。
●トレーニングセットの追加
1.「クラスの追加」ボタンを押す。
「名前」の上でクリックすると項目名を変更できる。
2.クラスの前のボタンを押す。
3.「領域を選択」ボタンを押す。
4.参照オブジェクトの上でポリゴンを作成する。
5.ポリゴンを描いたら、画像上でマウスの右ボタンを押す。ポップアップメニューが出るので、指示をメニューから選ぶ。ここでは最初なので、「すべてのセルに割り当てる」でよい。
<メニューの説明>
「フリー・セルの割り当て」……ポリゴンが既存のトレーニングデータと重複する時、重なっていないセルにクラスを指定。
「すべてのセルに割り当てる」…ポリゴンの中のセルを指定したクラスに割り当てます。
「全セルの開放」……クラスの解除
「選択されたリリース」…複数のトレーニングデータがポリゴン内にある時、指定したクラスのセルのみ解除
6.トレーニングデータのラスタができると、クラスの番号が水色になる。
7.順次、クラスを追加する。
●保存、終了
1.「トレーニングセットの保存」ボタンを押す。
2.「ファイル/閉じる」メニューで終了します。(再度保存を聞いてくるが、Cancelでよい)。
●統計量を見るボタン
「統計値」….統計量(平均値、標準偏差)を表示
「デンドログラム」….クラス間の類似の程度を表示
●クラス値を変えたいとき
1.クラステーブルのタグ・フィールドをクリック。
2.希望するクラス番号を入れる
3.「タグの適用」ボタンを押す。これで始めてクラス番号が変わります。
●マスクの作成
1.「新規トレーニングセット」ボタンを押す。空のラスターが出来る。
2.「領域を選択」ボタンでマスクにしたい領域を囲む。
3.画像上で右ボタンを押して、「内側をマスク」を選択。
4.「マスクを保存」ボタンで保存する。
●ベクターオブジェクトをトレーニングデータに使う
1.「ソース」ボタンを押して、ベクターを選択。
2.クラスから「属性による」を選択。
3.属性ボタンを押し、属性を選択。
4.「適用」ボタンを押す。自動的にクラスが作成され、クラス番号が付けられる。
U.教師付き分類(Supervised Classification)
1.処理/ラスタ/解釈/自動分類(Process/Raster/Interpret/Auto-Classify)メニューを選びます。
トレーニングセットを作成した直後であれば、すでにこのメニューにいます。
2.Automatic Classificationウインドウが開きます。
3.入力ラスタを選んでいなければ、Raster(s)ボタンを押して、再選択してください。
4.手法を選びます。
5.トレーニングデータには、上のTで作成したトレーニングデータがセットされているはずです。
6.もし、トレーニングデータを分類の前に編集(クラスを減らすとか)したい場合は、「トレーニングセット・エディター」ボタンを押して、編集ウインドウを開き、編集します。
7.分類実行は、「ファイル/実行」です。
8.出力ファイル名を聞いてくるので指定します。
9.分類計算が終了すると、分類図がClassification Viewウインドウに表示され、分類クラスが、Operation on Classesウインドウに表示されます。
10.分類クラスを統合したいときには、各クラスの左の丸アイコンを押し込むか、Viewウインドウで対象ピクセルをマウスクリックすると、丸アイコンが押し込まれた状態になります。ここで、Operation on ClassesウインドウのMergeアイコンをクリックすれば、丸アイコンが押し込まれたクラスが統合されます。
11.分類クラスの統合や削除を行うと、クラスの番号が飛び飛びになるので、これを再番号付けするには、Renumberを押し込みます。
12.分類結果の統計量を表示するには、Automatic ClassificationウインドウでView/Output StatisticsやCo-occurrenceで表示されます。このCo-occurrenceは、Operations on Classesウインドウと連動していて、分類クラスの相互相関を見ながら、クラスの統合などが行えます。分類クラスのデンドログラム(樹形図)もView/Dendrogramで見ることができ、選択したクラスは、Operations on Classesウインドウに反映されます。
13.ふたつの分類クラス間の関係グラフは、View/Ellipse ScatterPlotで示されます。 新しくClassification Ellipse ScatterPlotウインドウが開きます。なお、このウインドウのポイントアイコンを押し込むと、生データもプロットされます。