Subject: [ts-mag:00101] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 306号】
    Date: Wed, 11 Jul 2007 18:14:05 +0900
    From: WAZA Toshihiko
 
 
OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2007/07/06
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Numbering,Grid,Mesh,Center of Gravity 
 
オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン
 
第306号「  メ ッ シ ュ に 順 番 に 番 号 を 振 る  」
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                       株式会社 オープンGIS
 
 
 
ポリゴンに番号を振る場合、Mips の内部番号(Mips が内部での処理に使
用)である"Internal"テーブルの"ElemNum"フィールドをよく利用します。
 
しかし、Internal.ElemNum フィールドをラベル表示してみると、かなり
ランダムなのが分かります。
 
  
 
今週は、このようなメッシュデータに対して、順番に番号を振る方法を
ご紹介します。
 
 
・・・
 
 
今回紹介する方法では、各ポリゴンの持っている重心の情報を利用しま
す。
 
 
まず、表示メニューを起動します(編集メニューでも構いません)。
 
 
ステップ1.テーブルの作成
 
▼ ベクタにテーブルを作ります。
 
  
 
 
▼ 今回は他のテーブルにあるフィールドを利用しますので、レコードと
要素の関係付けとして「暗示的1対1」を選んでください。
 
  
 
 
▼ フィールドを作ります。最初は "ElemNum" とします。フィールドタ
イプは「数値処理」を選びます。[スクリプトの編集...] ボタンを押し
て、テーブルから"Internal"、フィールドから "ElemNum" を選びます。
 
  
 
 
▼ 同様に、"CentX" というフィールドを作り、"POLYSTATS" テーブルに
ある"CentX" (ポリゴンの重心のX座標)を選びます。
 
  
 
 
▼ 同様に、"CentY" というフィールドを作り、"POLYSTATS" テーブルに
ある"CentY" (ポリゴンの重心のY座標)をセットします。最終的には、
3個のフィールドが1つのテーブルに出来ました。
 
  
 
 
▼ 作ったテーブルを見てみます。Internal テーブルや POLYSTATS テー
ブルのフィールドが表示されます。
 
  
 
 
▼ フィールドを固定しておきます。
 
  
 
固定化すると、フィールドの色が青から黒に変わります。内部番号が変
わることがあっても、このテーブルの値はポリゴンに対して変わらなく
なりました。
 
 
ステップ2.テーブルの保存
 
▼「テーブル」の「別名保存...」メニューを選び、レコードを dBASE 
ファイルで保存します。
 
  
 
 
ステップ3.並べ替え
 
▼ このファイルをエクセルなどの表計算ソフトで開きます。表計算ソフ
トの並べ替えの機能を使って、最初に(i)CentY の大きい順、次に
(ii)CentY が等しいときはCentX の小さい順に、並べかえます。
 
  
 
 
並べ替えは、エクセルの「データ」メニューの「並べ替え」で一括して
やるか、
 
  
 
 
あるいは、[並べ替え] ボタンを使って2回に分けて行う方法があります。
使い慣れている方法でやってください。
 
  
 
 
▼ 並べ替えた後、4番目のフィールドを作り、1から番号を振ります。
 
  
 
 
▼ これを、CSV 形式で保存します。ちゃんと保存されたか、メモ帳など
で確認しておきましょう。
 
  
 
 
ステップ4.取り込み
 
▼「入力(インポート)」メニューを使って、CSV ファイルをベクタのポ
リゴンデータベースとして取り込みます。
 
  
 
 
▼ スプレッドシートの項目名は自動認識されます。
 
  
 
 
▼ インポート先は「ポリゴンデータベース」の下です。
 
  
 
 
操作が終わったら、表示してみます。
 
  
 



ステップ5.関連付け
 
▼ ポリゴンの行でクリックして、「リレーションの修正...」を選びま
す。
 
  
 
 
▼ テーブルを適当に移動して、[関連付け(リレート)] ボタンを押しま
す。取り込む前と後のテーブルの間をマウスドラッグします。矢印が現
れますが、向きはどちらからでも構いません。
 
  
 
 
▼ ウィンドウが開きますので、関連付けるフィールドをそれぞれのテー
ブルから選びます。[OK] ボタンを押すために、主キーボタンを押してお
きます。
 
  
 
 
結果です。
 
左から右、上から下にきれいに番号が振られました。
 
  
 
 
・・・
 
 
この方法の問題点は、ベクタが傾いていると、重心の上下関係が変わっ
て、番号の付き方も変わることです。
 
 
 
 
<いろいろな番号の付け方>
 
●電話番号型:左→右、上→下
	---------------------------------
	|  1  |  2  |  3  |  4  |
	---------------------------------
	|  5  |  6  |  7  |  8  |
	---------------------------------
	|  9  | 10  | 11  | 12  |
	---------------------------------
	| 13  | 14  | 15  | 16  |
	---------------------------------
 
●行列型:左下が原点
	---------------------------------
	| 41  | 42  | 43  | 44  |
	---------------------------------
	| 31  | 32  | 33  | 34  |
	---------------------------------
	| 21  | 22  | 23  | 24  |
	---------------------------------
	| 11  | 12  | 13  | 14  |
	---------------------------------
 
(注) 国土数値情報のメッシュコードは、00 から始まります。
 
 
 
 
 
□■Tips□■
===============================================================
 
ポリゴンを条件式で抜き出すには、「各種図形」>「抜き出し」>「ベ
クタ...」を使います。
 
ベクタを選択して、ポリゴンに対して条件式を設定します。
 
このとき、ラインの設定は"なし"にしてください。"すべて"にすると、
ラインもすべて抜き出されてしまいます。
 
  
 
 
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エラー・バグ・トラブル
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今週はありませんでした。
 
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機能要求
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○ メルマガ【第302号】で要求がありました「ベールマン図法(全球的な
データを扱う場合に使う割円筒図法)」がサポートされました。
 
【機能要求番号】DMD13993N - CRS Definition Database: Add Behrmann 
projection
 
その他にも、以下のような円筒図法が 2007:73 でサポートされました。
 
Lambert Cynlidrical Equal-Area
Behrmann 
Tristan Edwards
Peters Projection
Gall Orthographic
Balthasart
 
個人名を冠した投影法は、特定の標準緯度に対する図法とのことです。、
選択は、投影法リストの Global and Regional/Miscellaneous から行い
ます。
 
2007年7月5日以降のTNTmips 2007:73 をお使いください。上書きインス
トールで構いません。
 http://www.microimages.com/downloads/tntpatch/v73release.htm 
 
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○ メルマガ【第298号】で機能要求のあった「ベクタデータの KMLファ
イルへのエクスポートにおいて、グーグルアースのスタイルテンプレー
トで認識できるよう、属性データを KML に対応するタグでエクスポート
する」が、v74 で実装されました。
 
【機能要求番号】NRS13777N - Allow export of tabular data defined 
in KML schema tags
 
さらに、インポートについてもサポートされました。
 
【機能要求番号】NRS13786N - Allow import of tabular data defined 
in KML schema tags
 
2007年7月5日以降の DV2008:74 をご使用ください。
  http://www.microimages.com/downloads/tntpatch/DV74.htm 
 
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□■ニュース□■
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◆ メルマガ【第210号】でご紹介したベクタの分割SMLに新機能を追
加しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_210.htm#user_field 
 
分割後の複数のベクタには、これまで Internal.ElemNum を枝番として
使用していましたが、その代わりに、任意のフィールド(たとえばメッシ
ュコードなど。ただし数値フィールドに限ります)を選べるようにしまし
た。
 
===============================================================
 
◆ 2007:73「ラスタ」>「標高」>「地形特性」メニューに新機能!
 
太陽高度の計算において、選択したDEMの中心の緯度経度を自動計算
する機能が付きました。
 
  
 
 
===============================================================
 
◆ 数値地地図25000(空間データ基盤)インポートSML開発−途中経過
 
ようやく「道路区間」データの取り込みも可能になりました。
 
(図形データ)
 
  
 
 
(属性テーブル)
 
  
 
 
(最短経路探索)
 
  
 
 
===============================================================
 
 
 
 
 
■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■
 
◆ バージョンをV2007:73 に変更しました。価格は同じです。
 
・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)
 
・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート         94,500円(税込)
 
・V2006:72 --> V2007:73へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2005:71 --> V2007:73へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2004:70 --> V2007:73へのアップグレード  169,050円(税込)
 
 
◇ HASP-USB キーへの交換		19,950円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm 
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。
 
 
◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf
 
 
<買取>と<レンタル>の2種類があります。
 
 
◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)
 
	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算
 
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm 
 
 
☆ 新たな項目も追加して、V73 用に改訂中です。
 
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困ったときの問題解決フローチャート
 
▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」
 
 
 
STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi 
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi 
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/ 
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/ 
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!
 
 
STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]
 
 
STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/ 
 
 
STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。
 
 
STEP5「テクニカルサポート」
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