Subject: [ts-mag:00058] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 263号】
    Date: Fri, 18 Aug 2006 17:43:25 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/08/18
Keywords: OpenGIS,TNTmips,SunCalc,Altitude,Azimuth,Radiation,SML

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第263号「  日  射  計  算  S  M  L  」
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                       株式会社 オープンGIS



太陽の日射エネルギーは、森林の成長、地球環境、我々の日々の生活に
おいて非常に重要な働きをしています。

最近、ユーザの方より太陽の日射量を計算するSMLをいただきました
ので、ご紹介いたします。

このSMLは、参照ラスタの範囲に対して、任意の年月日時刻における
太陽高度、太陽方位、大気外全天日射量の3つのラスタを計算します。


・・・


参照するラスタには、あらかじめ緯度経度(ジオグラフィック)でジオリ
ファレンスしておきます。これは、各ピクセルの緯度経度を使って計算
するためです。画像の内容は特に決まりはありません。

今回は以下のようなラスタもお借りしました。



東南アジアを含むかなり広い範囲のラスタです。ラスタのサイズは 841
列 x 1,097行 です。


SMLのダウンロードはこちらから行います。
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/raster/sun_calc_v11.sml


▼ SMLを実行すると、次のウィンドウがあらわれます。




[READ ME] ボタンを押すと、使い方が説明されています。




▼ 左端の[START] ボタンを押すと、実行します。

▼ メッセージウィンドウがあらわれます。




このウィンドウでは、入力パラメタや入力・出力ラスタについて説明し
ています。入力ラスタとしては、先ほど説明した、緯度経度でジオリフ
ァレンスされたラスタです。入力ラスタと同じ同じ範囲、同じラスタサ
イズで、太陽高度などのラスタが出力されます。

そのほかの入力パラメタは後で説明します。


▼ [ OK ] ボタンを押すと、まず、参照ラスタ"REF" を選ぶウィンドウ
があらわれます。先ほど説明したラスタを選びました。




▼ 次に、ジオリファレンス・サブオブジェクトを選択します。最近のバ
ージョンでは複数のジオリファレンスを持つことはないので、1個だけ
が表示されます。そのまま[ OK ] ボタンを押します。

▼ "Central Meridian"(中央子午線)を入力します。時間の基準となる標
準時子午線を入力します。日本時間で指定する場合は、明石を通る標準
時子午線である 135(度) を入力します。




▼ 次に求めたい西暦年、月日、時刻を順に入力します。




(月日)	8月18日なら、0818
(時間)	お昼なら、12.0 です。

▼ 最後に、出力ラスタを順に指定します。

	● SUN_ALTITUDE(太陽高度)
	● SUN_AZIMUTH(太陽方位)
	● SUN_RADIATION(大気外全天日射量)




処理時間は30秒ほどでした(WindowsXP Home, Pentium 4 CPU 2.40GHz, 
512MB RAM)。


・・・


結果を見てみます。

背景に使用する世界の国境界ベクタ(DCW から作成)と今回お借りしたラ
スタはぴったり重なります。





● まずは、太陽高度です。今年の夏至の日(2006/6/21 12.0 時)と本日
正午(2006/8/18 12.0 時)を比較しました。

(太陽高度/夏至12時)



縦のマゼンダの線は、日本標準時子午線(経度135度)です。水平の線は赤
道です。夏至の日なので、ちょうど自転軸の傾き(約23.5度)と同じ緯度
付近で太陽高度が一番高くなっています。


(太陽高度/本日12時)



この時期は、太陽直下の場所はN15度付近まで下がっていることが分かり
ます。


● 太陽方位。南を0°とし、西方向をプラス、東方向をマイナスで表示
しています。

(太陽方位/夏至12時)



東経135度、北緯23.5度付近を中心にして、-180度から+180度まで時計回
りに回転したパターンになります。なぜこのようなパターンになるので
しょうか?

経度135度、北緯23.5度付近では太陽は真上にあります。それより南では、
観測者は南を向いていますから、太陽は背中の方向にあります。その時
は背中の方を振り返るようにして太陽を見ないといけないので、プラス、
マイナス180度といった角度になるわけです。

(太陽方位/本日12時)



太陽高度と同様、全体のパターンは南の方に移動します。


● 大気外全天日射量

(日射量/夏至12時)




(日射量/本日12時)




こういう図を見て、あらためて思うのは、日本は太陽高度も日射量も、
夏至の方が高くて大きいのに、なぜ8月の方が暑いのか、ということで
すね。

(参考)
 http://www.astroarts.co.jp/alacarte/1999/990621/index-j.html


・・・



SML的には今後手を加えるとしたら、主にIO部分で、

・緯度経度ラスタ以外でも使えるようにする。
・パラメタ入力を1つのダイアログウィンドウにまとめる

などでしょうか。

SMLのご提供、どうも有難うございました。久しぶりに、太陽と地球
の関係に思いをはせました。変化をアニメにするときっと楽しいでしょ
うね。







□■Tips□■
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V71からラインシンボルの選択や作成が使いやすくなっています。表
示でも編集でも使用可能です。

▼「ベクタレイヤコントロール」ウィンドウを開いて、[ライン] タブを
押します。

▼ スタイル:"すべて同じ" で、[指定...] ボタンを押します。

▼「スタイルエディタ(ベクタスタイル)」ウィンドウが出ます。

▼ ここで[パターン] ラジオボタンを押しこみます。

A)[パターンの挿入...] アイコンボタンを押すと、出来合いのサンプ
ルの中からラインパターンを選択できます。




B)[パターンの作成/編集...] アイコンボタンを押すと、新規にパター
ンを作ることができます。Aで選んだパターンを開いて編集することも
出来ます。




・・・

V70の場合は、まずは[オブジェクト] タブで[スタイル...] ボタンを
押して、stdstyle.rvc(TNTmipsのインストールフォルダにある)からライ
ンパターンを選んでおく必要がありました。



かなり使いやすくなりました。

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エラー・バグ・トラブル・新機能
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● 流水解析処理で「浮動小数点ラスタの処理で、凹みを完全に埋めるこ
とが出来ない」エラーが修正されました。今週(2006/8/16)のパッチをお
使いください。

【エラー番号】DMD11435E - Depressions of given floating point 
raster are not filled completely


● また先週、「流水解析の高速化処理の新規導入(V72)のため、V72 と
V71 の結果が若干違う」とお伝えしましたが、最新のパッチでの結果が
最も信頼できるとの回答です。

【エラー番号】DMD11439E - Depressionless raster is not identical 
to v71, creating different watershed results

Yes, results are different due to changes in algorithm. This is 
normal and we believe the most current one is the most reliable 
one. Please provide feedback if you have evidence that the new 
process results are incorrect.

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





□■最新ニュース□■
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■『細長い図形に対して長軸と短軸を計算するSML』を更新しました。
座標系のY軸(ほぼ北)からではなく、真北からの角度を表示するように
しました。
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm

■『数値地図5mメッシュ標高インポートSML』を更新しました。V70以降
でご使用ください。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/dem5_v70.htm

■『数値地図250mメッシュ標高インポートSML』を更新しました。V70以
降でご使用ください。世界測地系にも対応しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/dem250_v70.htm

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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

◆ 現在の V2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





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このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



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>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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