Subject: [ts-mag:00049] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 254号】
    Date: Mon, 19 Jun 2006 10:16:07 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/06/16
Keywords: OpenGIS,TNTmips,OLE DB,Link to Database,Excel, GeoLock


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第254号「 OLE DB による エクセルファイル の 読み込み 」
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                       株式会社 オープンGIS



V72から OLE DBを使ったエクセルファイルへのリンクがサポートされま
した。
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/72LinkExcel.pdf

これまでも ODBCを使って取り込みやリンクが可能でしたが、効率や安定
性、処理速度の点でOLE DB が優れているようです。
 http://www.microimages.com/documentation/cplates/72OLEDB_Link.pdf

今回は、エクセルファイルを使って実際の読込みを試してみました。
使用したOSはWindowsXP Pro, Service Pack 2 です。


・・・


▽ メニューを選択します(V72)。




▼ [ファイルの選択] ボタンを押して、エクセルファイルを選択します。



使用したデータは、前も使用した「東京都の人口推計」データです。
http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_216.htm#excel

▼ OLE DB の方を選びます。[ベクタ] ボタンを押すと、リストからなく
なりますので、ベクタへの直接の読込みはないようです。データベース
テーブルとしてインポートが可能です。




▼ [次...] ボタンを押します。

▼ データに漢字が含まれますので、テキストエンコーディングを"日本
語(Shift-JIS)"にします。[入力(インポート)...] ボタンを押します。




▼ RVCファイル名(=V72)、オブジェクト名(=database)、最後にテーブル
名を与えます。



インポートが終わってウィンドウが閉じます。


取り込んだ内容を確認します。

▽「操作ツール」>「データベース」>「編集...」を選びます。




▼ 小数点の 0 の数が多かったり、フィールドの長さが長めですが、取
り込んだ内容はOKです。項目名の漢字もOKです。




フィールドオプションなどで整形した後です。



エクセルファイルの内容が、漢字項目名、漢字データを含めて TNTmips 
に取り込まれました。


・・・


V72の他のカラープレートを見ると、
OLE DB を使ったリンクは、エクセル以外にも、アクセス、マイクロソフ
トSQLサーバ, ArcGISパーソナルジオデータベース, PostgreSQLデータベ
ース、PostGISデータレイヤ, MySQL データベースなどにも対応していま
す。

個別の情報については、該当するカラープレートが用意されています。
 http://www.microimages.com/documentation/CP7201.htm
の[System] をご参照ください。







□■Tips□■
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ジオロックという機能については、メールマガジンでも紹介しています。
 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_120.htm

複数の表示ウィンドウを連動して表示する機能です。V72 を使って、お
さらいしてみました。

▼ まずは表示マネージャで表示するオブジェクトを選択します。




▼ もう1つ表示ウィンドウを開きます。




▼ ウィンドウはまだ連動していません。挙動を理解するため、表示ウィ
ンドウ1のスケールを100,000, 表示ウィンドウ2のスケールを50,000と
入力してみます。指定したスケールに合わせてそれぞれのウィンドウの
表示の縮尺が変わります。




▼ ここで両方の表示ウィンドウの[ジオロック] ボタンを押します。こ
の時点から、ウィンドウ同士が連動を開始します。




縮小拡大すると、設定したスケールの比を保ちながら、2つのウィンド
ウは連動して動きます。




▼ ここで2つのウィンドウを同一縮尺で表示したいときは、

(1) ジオロックボタンを押して、一度連動を解除します。そしてスケー
ルを同じ数字に合わせます。その後、再度ジオロックボタンを押します。
これで2つのウィンドウは同一縮尺で連動されます。あるいは、

(2)「ジオロック設定...」メニューを選び、[相対スケール] を"1"にし
ます。他の表示ウィンドウも同じように設定します。



このジオロック機能は、異なる表示グループに属する表示ウィンドウ間
でも使用可能です。

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□■RV72■トピック□■
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WindowsXP-64bit版 TNTmips が先週から登場しました。
 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm

インストールしてみました。HASP USBキーは、以前報告した際、使用不
能でしたが(202号で既報)、今回使用可能になりました。




フローティングライセンスはクライアントモードでも動作しませんでし
た。マイクロイメージ社に確認中ですが、64bit-OSで稼動するFlexLMソ
フトウエアがまだ用意されていないためと思われます。




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マイクロイメージのダウンロードサイトで、インテルマック版のCPU
のビット数の表示が間違っていました。これまで64bitと表示されていま
したが、32bit と修正されました。
 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm

デュアルコアでもCPUのビット数は32ビットです。これを知っている
と鼻が高いかも。

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エラー・バグ・トラブル
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● 数値地図25000(地図画像)の取り込み

SMLで地図画像のCD-ROM 丸ごとインポートをサポートしていますが、V72
で実行するとWriteMetaData関数の無効なメモリアクセスで異常終了しま
す(WindowsXP)。マックではSMLのウィンドウがクラッシュします。本
エラーに関しては6月21日以降のパッチで修正される予定です。
【エラー番号】drb10994E - Read/WriteMetaData functions cause 
Illegal Memory Access Errors

V71で実行すると、最初の図幅のラスタがRVC ファイル中に2つ出来ます。
(2番目のラスタにはジオリファレンスが付きません)。マックではさら
に.RVCという空のファイルが出来ることがあります。

V70では問題ありません。旧日本測地系の数値地図25000(地図画像) 
CD-ROMの取り込みにつきましてはV70をご使用ください。

新日本測地系CD-ROM, 平成17年以降の新規格CD-ROM
 http://www.jmc.or.jp/data/25000ima/h17.html
への対応につきましては調査中です。

● WindowsXP 上のTNTmips V72, V71からMacOS X(G5/10.4.6)へLAN 経由
でRVCファイルの書き出しを行うと、RBCファイルは作られるが、オブジ
ェクトの作成が出来ません。



【エラー番号】btc11006E - RVC System: Writing from Windows XP to 
MacOS X over network creates read-only project files

Windows からWindows への書き込みは問題ありません。

● V72でフリーズ、異常終了する現象が複数のユーザ様から報告されて
います。今のところどういう状況で起こるか(再現性)、不明です。

1) 空間データエディタでテーブルの作業中、ウィンドウが動かなくなっ
た(マイクロイメージ社で未確認)。

2) ジオリファレンスでコントロールポイントの追加、修正中、ウィンド
ウが閉じてしまった。
【エラー番号】crr10778E crash when georeferencing  (The crash 
occurs after georeferencing
multiple objects in the same session and then editing some of the 
control points.  Error may also cause loss of georef info in 
other rasters in the RVC file.)

3) 印刷レイアウト作業中、ウィンドウが動かなくなった(マイクロイメ
ージ社で未確認)。

● V70のSMLで、ライン、カラム数を指定しないでGetOutputRaster関数
を使用すると、実行時の表示されるダイアログウィンドウのライン、カ
ラム数が100, 100になる。V71, 72では問題ありません。



[対処法] GetInputRaster 関数で開いた入力ラスタのライン、カラム数
を明示的にGetOutputRaster の引数として与える。

● MacOS X 版で、カンナを使った漢字入力ができない。
【エラー番号】DMD10378E - Japanese input method Canna does not 
bring the input box when shift-space is used

今後はMacOS X 標準のことえりをサポートする計画もあります。

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● 先週ご報告しました「V72のラスタ集計機能でバイナリラスタが選択
できない(V69では選択可能)」エラー:
【エラー番号】btc10957E - Vector Compute Raster Properties: 
Cannot select binary rasters as input in 72 (can in 69)

6月14日以降のパッチで修正されました。ご迷惑をおかけしました。

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◆◇ ご 案 内 ◆◇
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◆ 過去にメルマガでご紹介したV72についての最新情報を整理して、ウ
ェブサイトに公開しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/v72_info.htm

◆ 半年以上前のメールマガジンを公開しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/index_kako.htm

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◆ 『TNTlite日本語解説セット』をV72用に改訂しました。
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の 2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・2005:71 --> 2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・2004:70 --> 2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・2003:69 --> 2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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