Subject: [ts-mag:00198] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 187号】
    Date: Sun, 06 Feb 2005 11:56:59 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2005/02/04
Keywords: OpenGIS,TNTmips,MODIS,Terra,Aqua,Compress,Install,Region


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第187号「 T e r r a か A q u a か、ご 注 文 は ど っ ち ? 」
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                       株式会社 オープンGIS



アスター(ASTER)はセンサー名。
トリム(TRMM)は衛星名。

リモートセンシングデータを扱う際に登場するカタカナ名は、あるとき
は衛星であったり、あるときは搭載されているセンサー名だったりと、
専門用語が初心者泣かせのことが多々あります。

とくにわかりにくいのがモーディス(MODIS)。
これは、衛星名でしょうか? センサ名でしょうか?


答えはセンサ名。しかも、双子なんです。

お兄さんは1999年に打ち上げられたTerra衛星に搭載された MODIS-Terra、
弟は2002年に打ち上げられたAqua衛星に搭載されている MODIS-Aqua。
この双子のセンサーがタイミングをずらしながら、同じように地球表面
の情報を収集しているので、ほぼ毎日、昼と夜2回観測も可能なのです。

このMODISデータが一体どんなものかを簡単にまとめてみました。


●


ランドサットやASTERなどの画像データと異なり、MODISデータ
は、とにかくプロダクトの種類が沢山あります。標準プロダクトをすべて
あげると合計44種類。さらにプロダクトの中には、解像度ごとや、バン
ド別に分かれているものもありますので、細かく数えるとそれこそ100
種類を超えてしまう膨大な画像データです。

ここでは、一つ一つを細かくは取り上げられませんので、大まかに全体を
眺め見てみましょう!


MODISデータプロダクト一覧
(可視〜熱赤外までの幅広い波長域[0.4〜14μm]を計36バンドで観測)
(空間解像度は250m/500m/1kmのいずれか)
()

(1)Calibration
    * MOD 01 - Level-1A Radiance Counts
    * MOD 02 - Level-1B Calibrated Geolocated Radiances
    * MOD 03 - Geolocation Data Set

(2)Atmosphere
    * MOD 04 - Aerosol Product
    * MOD 05 - Total Precipitable Water (Water Vapor)
    * MOD 06 - Cloud Product
    * MOD 07 - Atmospheric Profiles
    * MOD 08 - Gridded Atmospheric Product
    * MOD 35 - Cloud Mask

(3)Land
    * MOD 09 - Surface Reflectance
    * MOD 11 - Land Surface Temperature & Emissivity
    * MOD 12 - Land Cover/Land Cover Change
    * MOD 13 - Gridded Vegetation Indices (Max NDVI & Integrated MVI)
    * MOD 14 - Thermail Anomalies, Fires & Biomass Burning
    * MOD 15 - Leaf Area Index & FPAR
    * MOD 16 - Evapotranspiration
    * MOD 17 - Net Photosynthesis and Primary Productivity
    * MOD 43 - Surface Reflectance
    * MOD 44 - Vegetation Cover Conversion

(4)Cryosphere
    * MOD 10 - Snow Cover
    * MOD 29 - Sea Ice Cover

(5)Ocean
    * MOD 18 - Normalized Water-leaving Radiance
    * MOD 19 - Pigment Concentration
    * MOD 20 - Chlorophyll Fluorescence
    * MOD 21 - Chlorophyll_a Pigment Concentration
    * MOD 22 - Photosynthetically Available Radiation (PAR)
    * MOD 23 - Suspended-Solids Concentration
    * MOD 24 - Organic Matter Concentration
    * MOD 25 - Coccolith Concentration
    * MOD 26 - Ocean Water Attenuation Coefficient
    * MOD 27 - Ocean Primary Productivity
    * MOD 28 - Sea Surface Temperature
    * MOD 31 - Phycoerythrin Concentration
    * MOD 36 - Total Absorption Coefficient
    * MOD 37 - Ocean Aerosol Properties
    * MOD 39 - Clear Water Epsilon


各プロダクトの詳細については、こちらのNASAのウェブサイトをご覧
ください。

http://modis.gsfc.nasa.gov/data/dataproducts.html
http://modis.gsfc.nasa.gov/about/specs.html


●


さらに、MODISデータの最大のメリットはデータが無料で手に入る!
ことです。世界各地にたくさんの受信局があり、それぞれが実費もしくは
無料ダウンロードサービスを行っていますので、是非各サイトをご覧いた
だき、ユーザー登録など必要な手続きを済ませますと、すぐにMODIS
データがあなたの手元に!

★NASA
MODIS-Terra Data Products サイト
http://daac.gsfc.nasa.gov/data/dataset/MODIS/
MODIS-Aqua Data Products サイト
http://daac.gsfc.nasa.gov/data/dataset/MODIS-Aqua/

★JAXA
MODIS Near Real Time Data サイト
http://kuroshio.eorc.jaxa.jp/ADEOS/mod_nrt/index.html

★東大
WebMODIS - WWWを用いたTerra/Aqua MODISオンライン処理システム
http://webmodis.iis.u-tokyo.ac.jp/index_j.php

★東京情報大
MODIS画像閲覧・ダウンロード用Webサイト
http://www.frontier.tuis.ac.jp/modis/ftp_search.php


それぞれ、HDFデータだったり、バイナリデータだったりとインポート
の癖はありますが、是非お試しください。

TNTmips でもすべてのデータに対応してはおりませんが(一部ジオリファ
レンスに問題があったりもします)、いろいろ工夫することで読み込むこ
とができますのでチャレンジしてみてください!







今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" ラスタデータを圧縮して、ファイルサイズを小さくしたい!
" TNTmips では、いくつかの圧縮方式にデフォルトで対応しています。
"
" 通常はインポート時に圧縮するかどうかを選択しますが、すでにイン
" ポート済みのデータでも後から圧縮したいことがよくあります。
"
" ▼そんなときは、メインメニューより [編集]>[空間データ…] を選択して
" 圧縮したいラスタを開きます。
"
" ▼[セットアップ]>[詳細設定…]メニューで設定ウィンドウを表示して、
" [ラスタ]タブ内にある [保存時にラスタを圧縮する]トグルをオンにし、
" 圧縮:のタイプを「標準(欠損なし)」などに設定します。
"
" ▼[OK]ボタンを押してウィンドウを閉じます。
"
" ▼[ファイル]>[上書き保存…]メニューを選択しラスタを上書き保存。
" <空間データエディタ>ウィンドウを閉じましょう。
"
" ■最後に、[サポート]>[メンテナンス]>[プロジェクトファイル…]
" 機能を実行し、圧縮したオブジェクトがあるRVCファイルを選択し
" て、[パック]処理を実行します。くれぐれもこのパックを忘れずに!
"
"
"
" そもそも、使っているラスタが圧縮されているかどうかよくわからない!!
"
" という場合は、やはり [サポート]>[メンテナンス]>[プロジェクト
" ファイル…]機能にてラスタオブジェクトを選択し、下に並んでいるボ
" タンの中から、[情報を見る]ボタンを押し込みましょう。
"
" ずらずらと、いろいろな情報が表示されますが、その中に
"
" Compression: None
"
" とあれば、圧縮されていません。
"
" Compression: DPCM など、圧縮形式名が書いてあれば、圧縮されています。
"
"
"
" 複数ラスタを一括圧縮処理を行う場合は、[解析処理]>[ラスタ]>[抜
" き出し…]機能でも同じように圧縮できます。但し上書き保存ではなく
" 別オブジェクトをして保存されます。
"
" (メルマガ78号を改良)
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 3次元景観の構築(テキスト) 【TNT入門】
= http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm
=
= TNTmips ver7.0 for Windowsのインストールガイド 【PDF:2.3MB】
= http://www.opengis.co.jp/htm/win_inst/mips70_install_guide.pdf
=
= 第181号「直接使えるデータ形式とは?」 【メルマガ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_181.htm
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
???
???
??? リージョンの組み合わせ処理が行えない!
???
???
??? ジオツールボックスにて2つのリージョンを組み合わせて、AND
??? 領域を求めたり、OR領域を求める機能で以下のようなエラーが発
??? 生する場合があります。
???
??? Regions are too complex to combine.
??? Error code = -5209      TNT Version: 7.0
??? Module: polyline.c  Revision: 1.166  Line: 7139
??? Module: polyline.c  Revision: 1.166  Line: 7184
??? Module: region2d.c  Revision: 1.63  Line: 1450
??? Module: region2d.c  Revision: 1.63  Line: 3308
??? Module: region2d.c  Revision: 1.63  Line: 3345
???
???
??? もし、このようなエラーが発生する場合は、お手数ですが、こちら
??? のサイトより、最新の修正パッチ(03Feb05以降) をダウンロードし、
??? 当てていただけますでしょうか。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
??? お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
???
???
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
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~ 今週は特にありませんでした。
~
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 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

現在の ver7.0 の価格は ver6.9 と変更ありません。

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)

ご不明の点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
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STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス







############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

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