Subject: [ts-mag:00170] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 161号】
    Date: Sat, 31 Jul 2004 13:47:37 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/07/30
Keywords: OpenGIS,TNTmips,RasterProperties,X-Window,v70,ViewInView


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第161号「  こ ん な と こ ろ に 、ラ ス タ の 機 能 . . .  」
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                       株式会社 オープンGIS




クイズです!

TNTmips のメインメニューは、最大で何階層あるでしょうか?

・・・
答えは4階層。例えば [解析処理]>[ラスタ]>[標高]>[可視領域解析...]
といった具合に、最大4回もクリックしなければなりません。他のソフト
は多くても3階層まで。TNTmips は1階層分メニューが多いと言えます。

裏返すと、それだけの機能が集約された高機能なソフトウェアなわけです
が、すべての機能をはじめ、マニュアル、ヘルプ、ユーザー登録用紙、
はたまたムービープレーヤまでとことん詰め込んだ集大成。目的の機能へ
到達するまでにどうしてもたくさんの選択肢から絞り込んでいく必要があ
ります。

ある程度、法則性をつかんでしまえばそれほど迷いませんが、普段使い慣
れていない機能を選択するとき、ついどこにメニューがあったか判断に悩
んでしまいます。



そこで第2問目!

TNTmips でとてもわかりにくい機能はどれでしょうか?

・・・
答えの一つは、ラスタデータをカテゴリラスタで集計する機能。ラスタし
か使用しないのに、選択すべきメニューが [解析処理]>[ベクタ]>[属性]
>[ラスタの集計...] というからややこしい。

ちょっと自虐的ではありますが、今週は、このTNTmips史上一番最も使い
にくいラスタ集計機能についてご紹介いたします!


●


【一体どんな機能?】

ラスタデータの種類を大きく分けますと
 (1)連続階調ラスタ(DEMや衛星画像など)
 (2)カテゴリラスタ(土地利用、マスクなど)
 (3)写真ラスタ(デジカメ、スキャナ画像など)
の3つに分けられます。

このうち(2)のカテゴリラスタは、決まったコードで数値を置き直した
属性付きラスタデータ。利用方法もポリゴンごとに集計を行ったかのよ
うに、同じカテゴリごとのラスタ値を集計することができます。例えば、
土地利用ラスタの各区分ごとに標高値を集計して立地条件を調べる...
なんて事がラスタ同士でできるわけです。

このカテゴリラスタを使って、他のラスタの値を集計してみましょう!


●


【具体的な使用方法】

まずは大まかな作業の流れを追ってみましょう。
画像分類結果を使って、標高データを集計してみます。


▼[解析処理]>[ベクタ]>[属性]>[ラスタの集計...] メニューを実行

 
<ラスタの集計>ウィンドウの [ラスタ(複数)...]ボタンをクリックし、 集計される標高ラスタを選択します。 ▼[ラスタ] タブへ移動し、[カテゴリラスタ...]ボタンを押して、集計を 行う画像分類ラスタを設定します。  
▼あとは [実行] ボタンをクリックすると集計結果を保存するテーブル 名を聞いてきますのでお好きな名前を入力しましょう。  
■テーブル名を確定すると、処理が始まります。 これで集計処理は完了です。 但しこの機能、わかりにくいことがありますので、注意点と対処法をいく つかご紹介しておきましょう。 ・集計されるラスタとカテゴリラスタのライン数とカラム数は同じでな  ければなりません。  → リサンプリング処理や抜き出し処理を利用してください。 メルマガ第108号「1ピクセルのズレも許さないなんて...」    http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_108.htm ・集計されるラスタのビット数が 8bitの場合は、各カテゴリごとに、  ヒストグラム集計も行えますが、16bit ラスタでは使えません。  → 切り出し処理などでビット数を8bitに落としてください。 ● 【集計データの使い方】 処理が終わっただけでは、何が起きたのかサッパリわからないと思います。 そこで、集計結果を確認してみましょう。[表示]>[空間データ...]機能 を起動して、カテゴリラスタ側に作成された集計テーブルを表示します。  
どのレコードがどのカテゴリに対応するのか非常にわかりにくいですので、 文字処理フィールドを追加し、カテゴリクラス名を表示したりすると読み 取りやすくなりますね。 おまけに色も付けてみました...  
はて、文字処理フィールドの追加方法は? ▽テーブルウィンドウから [テーブル]>[定義の編集...] メニューを選択 して新規に文字処理フィールドを作成します。  
▽詳しい解説は、メルマガ第106号「必要な数値は自力で求める...」の 計算フィールドとほとんど同じ方法です。  http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_106.htm あとは、エクセルに出力するなり、 リレーショナルデータベースを構築するなり、お好みの処理へ!! 集計処理は、何もポリゴンだけの得意技ではありません。 ラスタだって集計できるんです!! 今週の過去プチ・テクニック """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""" " TNTmips は、ウィンドウシステムに X-Window を使用している為、 " 他のソフトと比べて、独特のボタンやメニュー構成になっています。 " " 昔はこんな雰囲気だったけれど... " "  " " " 今はこんな感じです。 " "  " " " 昔の雰囲気に戻したい場合は、ウィンドウズの場合だけ、シンプルな " あずき色のウィンドウに戻すことができます。 TNTmips の起動時に、 " <Interface Type> が現れますが、ここで X-Desktop を選択するだけ。 " "  " " 但し、<Interface Type> ウィンドウが登場しない場合は、次の方法で " 変更が可能です。 " " ▼TNTmips を起動中に、タスクバー右下のインジケータを注目すると、 "  [MicroImages X Server] というマークがありますのでクリックします。 " ▼[Screen] タブの X Desktop mode にトグルを切り替えて [OK] ボタ "  ンをクリック。 " ■TNTmips を再起動することで、インターフェイスの雰囲気が変わります。 " " " その他、マルチディスプレイ設定や、仮想デスクトップ機能など、 " 細かな設定を行うには、先ほどの [MicroImages X Server] マーク " をクリックと憶えてください。 " " (メルマガ第60号を改良) " """" 隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信 """" New Things 最新情報 ================================================================= = = ビューインビューの表示ズレ修正 【修正パッチ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD = = 次期バージョンの情報が一部公開されました!【新機能】 = http://www.microimages.com/featupd/v70.htm/ = = 第155号「オブジェクトの一括コピー術!!」【メルマガ】 = http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_155.htm = ================================================================= ■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■ 昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を 今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!! 同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、 北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。 詳しい内容はこちらをご覧ください。 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ バグ・トラブル情報 ??? ??? ??? ??? ビューインビュー機能の内側と外側でズレるんだけど... ??? ??? ver6.9 の空間データエディタでデータ編集している際に、ビューイ ??? ンビュー機能を使ってレイヤの穴あけ表示を行うと、穴の内側と外 ??? 側で若干表示される位置がズレる場合があります。 ??? ???  ??? ??? ??? もし、このような表示ズレ現象が発生した場合は、お手数ですが、 ??? こちらのサイトより、最新の修正パッチ(28Jul04以降) をダウン ??? ロードし、当てていただけますでしょうか。 ??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/ ??? ??? 通常の [表示]>[空間データ...] 機能では、この問題は発生しません。 ??? ??? ??? お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。 ??? ??? ??? ??? 今週の話題 on メーリングリスト ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ 今週は特にありませんでした。 ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  メーリングリストに参加されたい方は、  info@opengis.co.jp までご連絡ください。  弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、  ユーザーさまの間での情報交換の場として  多くの方に利用されています。 ■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■ 円高になりましたので、ver6.9 リリースを機に、価格を改定!! 全体的に安くなりました! ・TNTmips シングルライセンス 827,400円(税込) ・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込) ・年間テクニカルサポート 94,500円(税込) 普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、 円相場に応じて価格が変動いたしますことを ご理解よろしくお願いいたします。 わからない点などありましたら、 info@opengis.co.jp までご連絡ください。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 困ったときの問題解決フローチャート ▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」 ▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」 ▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」 ▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」 ▼STEP5「テクニカルサポート」 STEP1 「ウェブ検索テクニック」  ▽オープンGIS検索システム  http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi  ▽メールマガジン検索システム  http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi  ▽マイクロイメージ検索サイト  http://www.microimages.com/search/  ▽Google 検索  http://www.google.co.jp/  とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に  - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)  を使いこなすと、便利です! STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」  ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」  http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]  ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」  http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]  ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」  http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]  ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」  http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]  ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」  http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語] STEP3 「ドキュメントを読んでみる」  ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」  http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]  ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」  http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]  ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」  http://www.microimages.com/didyouknow/  ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」  http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]  http://www.microimages.com/getstart/ [英文]  ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」  http://www.microimages.com/refman/ STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」  メーリングリストに参加されたい方は、  info@opengis.co.jp までご連絡ください。  弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、  ユーザーさまの間での情報交換の場として  多くの方に利用されています。 STEP5「テクニカルサポート」  テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス ############# このメールマガジンの配信について ################ このメールマガジンは、 年間テクニカル・サポートに加入されている、 ユーザーさまのみを対象としております。 基本的には、登録アカウント1つに対して 1ユーザーを配信対象としておりますが、 例えば、研究室の予算で加入された場合などは、 ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、 計2ユーザーを対象として配信させていただきます。 1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。 学生さん2名が同じくらい使用する場合は、 申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。 また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、 メールマガジンの配信を停止させていただきます。 メールマガジンが配信されなくなった時は、 サポート期限が半年過ぎたとお考えください。 転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、 お手数ですが、弊社までご連絡ください。 テクニカル・サポート活用案内 >サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。 >サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。 >サービスその3:対応は最優先で行います。 >サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。 >サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。 >サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。 >サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。 >サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。 >サービスその9:現在計画中です... 「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような サービスを提供していきたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ============ おことわり ============= ※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、  TNTmipsに関わる新しいニュースを、  毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。 ※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。 ================================