Subject: [ts-mag:00084] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 78号】
    Date: Fri, 13 Dec 2002 17:46:40 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2002/12/13
Keywords: OpenGIS,TNTmips,CEOS,Compress,JPEG,DXF,GeoTIFF,TrueType


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第78号「 C E O S フ ォ ー マ ッ ト 解 説 書 の 速 読 法 !!  」
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                       株式会社 オープンGIS




明日(12/14)、いよいよ環境観測技術衛星 ADE0S-II が打ちあがります!!


土曜日の午前中(10時から)は、ライブで打ち上げを見守りましょう。

NASDAミラーサイト:http://h2a.nasda.go.jp/live_j.html
宇宙科学研究所ミラーサイト:http://www.isas.ac.jp/h2a/live_j.html
航空宇宙技術研究所ミラーサイト:http://www2.nal.go.jp/h2a/live_j.html


可視・赤外からマイクロ波などなど5つのセンサを積んで、
地球のどんな現象を捉えることができるのか、非常に楽しみですね。

ADEOS-II のサイトはこちらです。
http://adeos2.hq.nasda.go.jp/


●


思えば、1996年8月17日に打ち上げられた先代 ADEOS 衛星は、残念ながら、
太陽電池パドルのブランケット破断事故により電力がなくなってしまい、
翌年6月30日、1年もたずしてその運用を停止してしまいました。

そんなことを思い返しておりましたら、偶然ユーザーさまより、その先代
ADEOS 衛星のデータを TNTmips で読み込みたいのだが?との相談をうけ
ました。

そこで、今週は ADEOS-II 打ち上げ成功祈願も兼ねまして、
先代 ADEOS データのインポートをご紹介しましょう。


●


さて、データをみてみると CEOS フォーマットと書いてあります。

CEOS: Committee On Earth Observation Satellites(地球観測衛星委員会)

これは各国の宇宙関連機関が集まり、地球観測に関する国際的な情報イン
フラを議論する組織です。ここで決められた衛星画像の標準フォーマット
として CEOS フォーマットなるものがあるのです。

この CEOS フォーマット。 先代 ADEOS に限らず、LANDSAT や JERS-1、
はたまた ASTER などでも使われている、比較的シンプルなバイナリデータ
の形式です。最近は、観測バンドの増加やデータの複雑化のために、HDF
フォーマットが多くはなってきましたが、いろいろな衛星データを扱うと、
必ずといっていいほど CEOS フォーマットに出会います。

しかし、シンプルな形式とはいえ、読み込む際にはフォーマット解説書を
読み、どこに画像データが入っているかを確認する必要があります。
 CD-ROM に記載されている、Line/Column 数だけでは、ヘッダ情報など、
よくわかりませんね。

そんなとき頼りになるのが、NASDA 地球観測センター(EOC) の地球観測
衛星データ提供品リストサイト。
http://www.eoc.nasda.go.jp/satellite/list/

この解説書から、最低限必要な情報を読み取ってみましょう。


●


CEOS フォーマットで最低限読み取る情報は次の7点です。

        P1.画像のライン数
        P2.画像のカラム数(NPIX)
        P3.データのビット数
        P4.データのバンド数
        P5.データの格納方式(BSQ or BIL)
        P6.ラインヘッダデータサイズ
        P7.ラインサフィックスデータサイズ

ところが、この7点を見つけ出そうにも、フォーマット解説書には非常に
詳しい情報が記載されているだけに、どこに注目したらよいか、迷ってし
まいます。そこで解説書の中でも特に重要なところだけをピンポイントで
ご紹介しましょう。

まず、今回のターゲットはイメージファイルのみです。他のファイルにつ
いての解説もぎっしり書いてありますが、ひとまずはページをめくり、
イメージファイルの解説ページに辿り着きましょう。

イメージファイルの構造は大きく4つに分かれています。

まず1行目には File Descripter という画像データに関する様々な情報
が格納される場所があります。実際のデータは2行目から始まります。
 ただ、2行目以降でもまだ画像データの前後にレコードヘッダデータ
とサフィックスデータがついています。


こんなイメージです。

[ F i le D e s c r i p t e r ]
[ヘッダ][ 画 像 ][サフィックス]
[ヘッダ][ 画 像 ][サフィックス]
[ヘッダ][ 画 像 ][サフィックス]
[ヘッダ][ 画 像 ][サフィックス]
[ヘッダ][ 画 像 ][サフィックス]

この4ブロック構成を意識してください。


そして注目するのは1行目の File Descripter です。この中には、先
ほど挙げました7つの情報が記載されています。

じっと解説書の File Descripter 情報の内容を見てみてください。
そして、必要な情報が一体何バイト目に書かれているかメモしましょう。

あとは、TNTmips のメインメニューより Support/Inspect Files 機能に
て、実際にイメージファイルの中身を表示してみて、ライン数やビット数
など7つの情報を確認します。

今回の ADEOS AVNIR CEOS データの場合はそれぞれ、

        P1.画像のライン数:5010
        P2.画像のカラム数(NPIX):5452
        P3.データのビット数:8
        P4.データのバンド数:1(BSQ は1バンド1ファイルとカウント)
        P5.データの格納方式(BSQ or BIL):BSQ
        P6.ラインヘッダデータサイズ:32
        P7.ラインサフィックスデータサイズ:267

とわかりました。


▼ここまでわかれば占めたもの。あとは TNTmips のメインメニューより、
Process/Import-Export 機能を立ち上げ、Raster として、USER-DEFINED
を選択します。

▼Import Raster from User-defined format ウィンドウが立ち上がりま
すので、右下の小さな Edit... ボタンを押しましょう。

▼それぞれ次の数値・設定を入力します。
        File Header Bytes: P6 + ( P2 × P3 / 8 ) + P7
        Line header bytes: P6
        Line trailer bytes: P7
        Number of Bands: P4
        Number of Lines: P1
        Number of Columns: P2
        Number of Bits: P3
        Data Type: Unsigned(ほとんどの場合)
        Interleave Type: P5

▼入力できましたら、File/Save As として、フォーマット情報を保存
しておきましょう。

▼Import Raster from User-defined format ウィンドウを閉じて、
再度 Format... ボタンを押し、先ほど保存した設定ファイルを呼び
出します(ここがちょっと面倒ですね)。

■あとは Import ボタンを押すと、データが読み込まれます。うまくい
かない場合は、入力した数値が正しいかどうか、チェックする繰り返し
ですね。



せっかくですので、こちらで作成しました、フォーマットファイルも
ダウンロードできるようにしました。

ADEOS AVNIR の L1B2M CEOS フォーマットファイル
http://www.opengis.co.jp/sml/ADEOS_L1B2M_v10.fmt




長々と書いてしまいましたが、まとめです。

★CEOS フォーマットは、EOC のサイトで解説書をゲット!!
★速読するならイメージファイル解説を探せ!!
★File Descripter は情報の宝庫!!



さあ、ADEOS-II の打ち上げがもうすぐです。







今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" もう少し、データが圧縮できないかな...
" とお悩みの方にオススメのテクニックです。
"
" TNTmips では デフォルトでラスタの圧縮に対応しています。
"
" 通常はインポート時に圧縮するかどうかを選択しますが、作業の途中
" から圧縮したくなるときもありますね。
"
" ▼そんなときは、メインメニューより Edit/Spatial Data... を選択して
" 圧縮したいラスタを Open します。
"
" ▼Setup/Preferences... メニューで設定ウィンドウを表示して
" Raster タブ内にある Compression: を Standard Lossless に設定します。
"
" ■Preferences ウィンドウを閉じて、File/Save... メニューを選択し
" ラスタを保存しましょう。これで圧縮完了です。
"
"
"
" そもそも、使っているラスタが圧縮されているかどうかよくわからない!!
"
" という場合は、Support/Maintenance/Project Files... 機能にてラスタ
" オブジェクトを選択し、下に並んでいるボタンの中から、Info ボタンを
" 押し込みましょう。
"
" ずらずらと、いろいろな情報が表示されますが、その中に
"
" Compression: None
"
" とあれば、圧縮されていません。
"
" Compression: DPCM_OLD
"
" とか
"
" Compression: DPCM
"
" などと書いてあれば、圧縮されています。
"
"
"
" Process/Raster/Extract... 機能でも同じように圧縮できます。
" こちらは、複数ラスタも一括処理できますので、一度に圧縮をしたいときに
" 便利です。
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 今週は、かなりのバグ修正がされました。
=
= 「日本語 TrueType フォント表示バグ」が修正されました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= CMYK 情報の JPEG ファイルに対応しました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= DXF の連続インポートで「TNTDISP エラー」が修正されました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= ERDAS IMAGINE から出力された GeoTIFF に対応しました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= TNTedit の「パッチ更新日非表示バグ」が修正されました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
???
??? お待たせしました。
???
??? ver6.7 の最大のバグである、日本語トゥルータイプ・フォントの
??? 未表示バグがようやく修正されました。
???
??? 御迷惑をおかけいたしましたが、次の2つのパッチを充てることで
??? 今まで通り、きちんと表示されます。
???
??? needed.zip
??? tntdisp.zip
???
???
??? 大変お手数ですが、
??? マイクロイメージ社のサイトよりパッチをダウンロードしてください。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
???
??? 詳しいパッチの充て方につきましては、
??? こちらのサイトをご覧ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
???
??? 今後ともよろしくお願いいたします。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ ver6.7 の Windows Desktop(ルートレス)モードの話題がありました。
~
~ TNTmips 終了時に、MI/X(TNTmips が使用している X-Window エミュ
" レータ)が、mips と共に終了しない点で混乱しやすい話題です。
~
~ MI/X を終了するには、右下のインジケータにある MI/X アイコンを
~ 右クリックして Exit を選択します。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
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基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
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テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




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 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

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