Subject: [ts-mag:00057] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 52号】
    Date: Fri, 14 Jun 2002 14:08:49 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2002/6/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,DEM,SML for Many Files,Console,ASCII XYZ


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第52号「  フ ァ イ ル 名 リ ス ト で 裏 技 一 括 処 理 ...  」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS





みなさんからあまりにもご要望が多いので、
ベータ版ですが公開いたします!!



なんのことかといいますと、
「複数ファイルのインポート機能」です

そんなことが TNTmips では出来なかったの?
と思われますが、TNTmips 独自のマクロ言語である SML では
なかなか簡単にはできませんでした。
(もちろん、デフォルトのインポート機能はできます)

単純に僕のスクリプトテクニックが追いついていなかっただけです :-)



そのため、数値地図50m標高 をはじめ、いくつかのインポートSML では
一つ一つ読み込むファイルをクリックしては実行し、クリックしては実行
しの繰り返しでした。

それをなんとかできないだろうかと、多くの方より要望がありまして、
いろいろな方法を考えてみたのですが、よりシンプルに、より応用が可
能な形として、ひそかに暖めていたアイディアを盛り込んでみました。

それは「リストファイルを与える」という裏技的な手法です。


●


表向きは、今までとまったく変わらない動きをしますが、読み込むべき
ファイルとしてリストファイルを指定すると、自動的にリストの中のファ
イル情報を読みながら、複数ファイルのインポート処理をはじめます。

なかなか文章だけではわかりづらいですので、具体例をご紹介しましょう。



まずリストファイルとは何かですが、
次の2つの条件を備えたテキストファイルのことです。
 ・拡張子が lst
 ・1行に1つのファイル名が記載されている

つまりこのような形式のファイル(ファイル名は test.lst )です。

533900.MEM
533901.MEM
533902.MEM
533903.MEM
533976.MEM
533977.MEM



リスト作成は手入力でも勿論かまいませんが、
次のコマンドを使うと便利です。


【DOS コマンドプロンプトの場合】
DIR /B *.MEM > c:\test.lst

【MacOSX コンソールの場合】
ls -al | grep .MEM | awk '{print $9}' > test.lst


何らかの方法を使いまして、インポートするファイル名のリストを作成
してください。


●


あとは、以下の最新 SML (現在は 数値地図50m標高 インポートSML のみ)
をダウンロードしまして、TNTmips メインメニューより読み出しましょう。
( Process/SML/Edit Script... のあと、File/Open/*.SML File )
http://www.opengis.co.jp/sml/dem50_v399.sml



SML を実行(File/Run...)しますとまず 標高データファイル(MEM ファイル)
を聞いてきます。

ここで何か MEM ファイルを一つ選択しますと、今まで通りのインポートが
行えます。出力RVCファイルとプロジェクションを指定してインポート完了。


しかし、MEM ファイルの選択時に、ウィンドウ下の 拡張子 mem 設定を All
へ切り替えると、.mem 拡張子以外のファイルも画面上に現れます。
そして、先ほどのリストファイルを選択するのです。

すると自動的に SML がリストファイルを認識して、読み込むデータが格納
されているディレクトリ(フォルダ)を聞いてきます。

これであとは今まで通りの作業です。


●


大変わかりにくくて申し訳ありません。

作業をまとめてみますと


 ▽SML の起動
 ┃
 ▽インポートファイルの選択
 ┃mem     ┃lst
 ┃       ▽インポートフォルダの選択
 ┃       ┃
 ▽出力 RVC ファイルの選択
 ┃
 ▽プロジェクション設定
 ┃
 □実行


という流れになります。


●


勘の鋭い方は、
きっとリストファイルの中身をこんな風にすれば...
と思われるかもしれません。


/3036/303650.MEM
/3641/364123.MEM
/3653/365337.MEM
/3741/374102.MEM
/4042/404200.MEM
/4042/404201.MEM



是非お試しあれ。

CD-ROM まるごとインポートしてみましたら、約1時間で読み込めました。
(Mosaic は約2時間かかりましたが... 笑)




●


まずは、ベータ版ということで、SML 自体は Windows/MacOSX 対応。
インポータも 数値地図50m標高 だけですが、

今後、しっかりチェックしたあとに、他のインポート SML も順次
裏技リスト対応をしていきたいと思います。


どうぞ、「こんな機能があったらいいな」であるとか、
「ここんところ、どうにかならない?」など
コメントいただければ幸いです。






今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" SML を実行すると、
" タイトル Window などが下に出てきて操作しづらい...
"
" そんなときは、実行後に現れた Console ウィンドウの位置を画面の
" 中央に移動するとちょうど良い位置に現れます。
"
" そうなんです、SML の指示によって登場するウィンドウは、基本的に
" は Console ウィンドウの中心に設定されています。
"
" これでインポート SML も使いやすくなりますね。
"
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
=
= HGF インポート SML を更新しました。
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/hgf_import.htm
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
???
??? ASCII XYZ ラスタのインポート機能の一部にバグが見つかりました。
???
??? 例えば、以下のようなデータをインポートする際にご注意ください。
???
???   Z X Y
??? 100 1 1
??? 110 1 2
??? 110 1 3
??? 120 2 1
??? 120 2 2
??? 130 2 3
??? 130 3 1
??? 140 3 2
??? 150 3 3
???
???
??? このデータを読み込むとエラーが発生します。
???
??? 調べてみたところ次の2つのバグが見つかりました。
??? ●File Header Lines:欄 を指定するとインポート中にフリーズ。
??? ●6種類の Storage order のうち YZX と ZXY が正しく読み込まない。
???
???
??? 対処策としましては、
??? ・まず、ヘッダーラインは削除してインポートを行ってください。
??? ・読み込む Storage order は YZX と ZXY 以外の形式をお使いください。
???
??? マイクロイメージ社へは早急にバグ修正するよう要求しておりますので
??? 修正され次第ご報告いたします。
???
???
??? お手数おかけして、大変申し訳ありませんが、
??? よろしくお願いいたします。
???
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ バグ・トラブル情報にもありました ASCII XYZ ラスタのインポートバグ
~ についての報告をいただきました。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
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☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆

いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。
同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で2回分となりました。

前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます
が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。

また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが
ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。

新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。


わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




■■■ 現 在 の TNTmips  シ ン グ ル ラ イ セ ン ス 価 格 ■■■

M50: 900,000円 (税別・送料別)
年間バージョンアップ(2回分):150,000円(税別)
年間テクニカルサポート:90,000円(税別)

わからない点などありましたら、
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




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