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Packれずに!!
パ ッ ク ヲ ワ ス レ ズ ニ


あれ、小さくなってない!!

 プロジェクト・ファイルの
メンテナンスで整理整頓する際に
オブジェクトを消しても、ファイルサイズが減らないことありませんか?


 TNTmips ではオブジェクトの削除が少し面倒です。ただ、覚えてしまえば問題ありません。

 削除後に、Pack を実行。

 これで、大きかったプロジェクトファイルも小さくなり、CD-R などに保存できますね。







本ページ作成時の環境は Windows Me(TNTmips 6.5)

このページ内の 目 次
@Pack が必要な時とは
 例えばこんなときに使います
A方法
 Pack 処理を行います
Bもっと知りたい
 こんな処理を行っています




 

 Pack が必要な時とは


 オブジェクトを消した後でも
 ファイルサイズは変わりません
 どんなときに必要になるか
 具体例を紹介しましょう。



事例1: 数値地図25000をまるごとインポートしたら
       1GB を超えてしまった。

 CD-ROM 1枚分をまるごとインポートする SML を実行後、作成されたプロジェクトファイル( RVC ファイル)の大きさが 1.2GB になってしまいました。さて、このファイルを CD-R にバックアップしようと、600MB ごとに分割して、いざ書き込み!!

 しかし、なぜかサイズが小さくなったはずのプロジェクトファイルが、いまだに 1.2GB として残っています。このままでは CD-R に書き込めません。何故?




事例2: MOの容量を空けるために、
       使用しない TM バンド6を消したのに...

 今まで使っていた MO がいよいよ容量不足になってきました。しかし、プロジェクトファイルを丸ごと消すわけにもいかず、とりあえず使用予定のないラスタデータを消そうと、ランドサット画像の TM バンド6 のみを消去しました。

 しかし、消したはずなのに MO ディスクの容量はまったく増えていないのです。
おかしいな?




それは、Pack 処理を行っていない事が原因です。
Support / Maintenance / Project File... でオブジェクトを削除したときは、
削除分のオブジェクトを再構成しなければなりません。


 TNTmips では、GISでよく発生する多種多様なオブジェクトファイルを多数ばらまいてリンクが外れてしまうなどの混乱を避けるため、よりトラブルのないプロジェクトファイル構成を実現しています。

 その反面、ファイル内に組み込まれたオブジェクトを消すと、プロジェクトファイルを再構成する必要があります。

 これを常に行うとマシンに負担がかかるので、必要に応じて Pack という再構成処理を行うのです。





 

 Pack の仕方


 では、どうしたらよいのでしょうか?
 
 それは PACK ボタンを押せば
 いいのです。



▼メインメニューより Support / Maintenance / Project File... でプロジェクトファイルの中身を整理整頓します。
 例えば、オブジェクトをコピーしたり、削除したり...




▼整理整頓が終わりましたら、上の階層へ戻り、整理整頓を行ったプロジェクトファイル自身を選択します。




▼下に並んでいるボタンアイコンの右から3番目に、見覚えのないものがありますね。
 これが、Pack ボタンアイコンです。これをクリックしてください。




▼これで、プロジェクトファイルが再構成されます。
 お疲れ様でした。






 

 もっと知りたい


 なぜこのような作業が必要なのか?
 TNTmips が何をしているのか?
 くわしく解説します。



▼どうして、
 こんなめんどくさいことをしなければならないのか...?


▼それは TNTmips のファイル管理方法に関わってきます。
 通常 TNTmips で生成されるオブジェクトはひとつのプロジェクトファイル内にまとめられて保存されます。つまり OS からはオブジェクトの集合体そのものが一つのファイルと認識されています。

 こうすると、ファイルの中身がブラックボックスとなり面倒なことになるじゃないかと疑問を持たれるかもしれませんが、それは逆なのです。


▼ラスタやベクタや CAD、TIN、データベース、スタイル、ジオリファレンス、ヒストグラム、レイアウト、、、
 様々なオブジェクトを自在に扱える GIS が、作業の度にいくつものファイルを作成すると、フォルダの中はわけのわからないファイルで埋め尽くされて管理をすることが非常に困難になります。このように多種多様なオブジェクトをひとつひとつのファイルとしてばらまいて、最終的に一つのファイルだけを消してしまったり、リンクが外れてしまうなどの混乱が GIS の世界では頻繁に起こります。

 そこで、統合型GIS をうたう TNTmips はよりトラブルのないファイル構成を実現しています。それがプロジェクトファイル内にすべてのオブジェクトを組み込むオブジェクト管理です。こうすることで、迷うことなくプロジェクトファイル一つをコピーして持ち歩けば Mac でも Unix でも Windows でも、データの交換がより気軽に行え、トラブルも起こりにくくなります。
 NASA でよく使用される HDF フォーマットも同様の管理を行っているため TNTmips のプロジェクトファイルと非常に良く似ていますね。これは目指している方向性が非常に似ているからだと思われます。
 その反面、ファイル内に組み込まれたオブジェクトの管理は、独自の管理ツールでコピーや削除、名前の変更といった作業を行わなければなりません。


▼では、何故 Pack という作業が必要になるか説明しましょう。

 下の左図はひとつのプロジェクトファイルに、ラスタ、ベクタ、TIN の3つのオブジェクトが入っていることを示しています。ここでラスタオブジェクトだけを削除しました。それが図の真ん中です。しかし、このままではファイルサイズそのものは変わりません。

 必要の無くなったオブジェクトの場所が、ファイル内に空白域として残ってしまうからです。


▼その隙間を埋めるためにプロジェクトファイルを再構成する必要があります。これが Pack という処理です。

 Pack という処理を行うことで、TNTmips はプロジェクトファイルを整理整頓し、再構成を行うのです。これで、ようやくプロジェクトファイル全体のファイルサイズが小さくなります。





どうですか、イメージがつかめましたでしょうか?





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2001.7.6更新

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